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ヘッダー画像 セブン-イレブン[50周年企画]明日の笑顔を 共に創る

大切な人の信念を継ぎ未来へ向かう母と娘の物語

セブン-イレブン松山今在家町店のオーナーの越智直美さん(右)と、娘で店舗経営・マネジメント修業中の泉水さん。道後温泉にて

20セブン-イレブン松山今在家町店(愛媛県)

舞台は“いで湯と城と文学のまち”四国・松山。
「毎日行きたいお店」を目指す母と娘は、頼もしい仲間と共に未来へ歩む。

文/石井聖子 撮影/東川哲也(朝日新聞出版) デザイン/スープアップデザインズ 
制作/朝日新聞出版メディアプロデュース部ブランドスタジオ 企画/AERA dot. AD セクション

オーナーの越智直美さんと泉水さん
オーナー 越智おち直美なおみさん(右)
     泉水いづみさん(左)

泉水さんの長男(3歳)・次男(2歳)との4人暮らし。同じアイドルを応援する仲良し母娘。また、2年前に2人で通信制大学へ入学。切磋琢磨し、卒業を目指している

人生は思わぬ方向へ行くことがある。セブン-イレブン松山今在家町店オーナーの越智直美さん、娘の泉水さんの場合もそうだ。

四国でのセブン-イレブンの歴史は2013年からと比較的浅く、愛媛県での初出店は2014年。まだ地域に馴染みが薄いそのときからセブン-イレブンに熱い視線を送る人物がいた。直美さんの夫、裕晶さんだ。

地元スーパーマーケットのバイヤーだった裕晶さんは、福島県を中心に展開する食品スーパーのヨークベニマルに出張で立ち寄り、セブン&アイグループのプライベートブランド商品を食べたのを機に同グループのセブン-イレブンに注目。地元に待望の店舗ができ始めると、毎日通って買い物をするようになった。

直美さんが苦笑交じりに言う。

「本当に毎日のように、あちこちのセブン-イレブンに足を運んでいました。特に金の食パンを気に入り、毎日買ってきて『このパンはすごい! おいしいだけじゃなくて、素材にすごくこだわっているんだ』って語るんですよ」

裕晶さんは常々「体は食べた物でできる」と力説しており、「セブンはそのことを考えて商品を作っている」と感激していたという。そんなことが数年続いた後、裕晶さんが真剣な表情で切り出した。

「今の会社を辞めて、セブン-イレブンをやりたい」

直美さんは驚かなかった。「そのうち言い出すと思って」と当時を振り返る。裕晶さんがスーパーで仕事を続ける傍ら、直美さんも個人でのフラワーアレンジメントの仕事に加え、新聞配達でせっせと準備資金を貯めていた。

「やっぱり小売業が好きだったんですね。前から『地域に愛されたい』と言っていて、自分で経営すればもっとそこに注力できるのではと。また、夫は体が弱かったこともあって食と健康への思いが強く、セブン-イレブンの商品ならおすすめできると考えたようです。ダイレクトに言う人ではなかったのですが、じわじわと伝わっていました」と直美さんは語る。

そこからは、とんとん拍子だった。説明会に参加すると、タイミングよく現在の場所への出店の話があり、加盟を決意。裕晶さんがオーナー、直美さんがマネージャーとして、2017年、松山今在家町店をオープンした。

その後は、日ごとの業務に追われた。自分たちも従業員も手探り状態で、無我夢中だったが、裕晶さんの「お客様と従業員のことを一番に考えよう」という思いのもと、毎日仕事に励んだ。慌ただしくも、夫婦で店作りに取り組むのは充実した日々だった。

スタート間もなくの急転最愛の人との別れ

松山今在家町店オープン当初の裕晶さんと直美さん

松山今在家町店オープン当初の裕晶さんと直美さん。当時写真をほとんど撮っていなかった中で貴重なショットだ

状況が急転したのは、オープンから1年余りの2018年夏のこと。裕晶さんが倒れた。44歳の若さでの脳梗塞。医師から「覚悟して下さい」と告げられた。

祈るしかない時が過ぎ、命はとりとめたものの、意識は戻らなかった。ショックとパニックの渦中、考えなければならなかったのは店のこと。突然、直美さん1人でオーナー役まで担わねばならなくなった。

合間を縫って病院へ会いに行き、「こんなことがあったよ」「どう思う?」と話しかける。答えが返ってくることはなくてもそれはかけがえのない時間だった。

目を覚ますことがないまま1年半が過ぎ、2019年が終わろうとする頃、裕晶さんは静かに旅立った。

「いてくれるだけで心の支えでした。そんな人を失ってしまった。私を救ったのは、日々の仕事とそれを支えてくれる従業員さんでした」

そのとき頭に浮かんだのは、開店以来ずっと裕晶さんが繰り返していた「お客様と従業員のことを一番に考えよう」という言葉。その思いを引き継いでいこう。改めて心に決めた。

パパっ子だった娘の決意

そんな直美さんにやがて心強いサポート役が現れる。一人娘の泉水さんだ。

店がオープンしてから直美さんは店に出ずっぱりだったため、当時高校生だった泉水さんは親戚の家で過ごすことも多く、大学への進学を機に愛媛県を離れた。裕晶さんが倒れたのは大学生活を謳歌し始めた頃だったが、いてもたってもいられず、休学して家に戻る。

左から羽藤ひかりさん、山田成子さん、右端は永井絵理さん

次のマネージャー・オーナー候補にと期待する3人。左から羽藤ひかりさん、山田成子さん、右端は永井絵理さん。一緒に写るのは、泉水さんの息子の麻裕(まひろ、左)くんと千裕(ちひろ)くんだ

泉水さんはパパっ子だった。小さい頃、寝るときは父の布団にもぐりこんだ。疲れていても毎晩ゲームで一緒に遊んでくれた。忙しい中でもピアノのコンクールには必ず来てくれた。そんな父がもういない現実をしばらくは受け止めきれなかったが、年月をかけてようやく悲しみを乗り越えた泉水さんは、大好きな父の思いを継ぐために母と一緒に店を盛り上げていこうと決意する。当時新米ママだった泉水さんは、直美さんに「子育てとの両立は大変だけど、覚悟はある? できるの?」と問われ、「やります!」と宣言。今はオーナー後継者として修業中だ。

泉水さんは裕晶さん譲りの人見知り。そんな2人を社交的な直美さんが引っ張っていくような家族だったという。

「父はいつだって母の話ばかりしていました。子どもの頃に私が嘘をついたときも叱るのではなく、『お母さんを悲しませるなよ』と言われたのを覚えています」

互いを思い合う両親のもとで愛情に包まれ育った泉水さんは今、澄んだ目で「父のようなオーナー、母のようなマネージャーになりたい」と話す。

「簡単ではないけど、それを目標にしています。母はどんどん先に行く人だから置いてかれないようにしないと」

互いに助け合い従業員と共に未来へ

泉水さんが背中を追う直美さんも、すんなり今に至ったわけではない。

「以前はマネジメントが何かを知らず、プレーヤーになっていました。現場実務を知っていることは役立っているのでその経験はムダではないですが、働き方をなかなか変えられませんでした」

直美さんがいつものようにソフトドリンクの補充作業をしていると、当時の担当OFC(店舗経営相談員)である篠原紗江さんの一言にはっとした。

「マネージャーさんとしての仕事を一緒に考えましょう!」

実は自分では結構うまくいっていると思っていたのだが、役割分担が機能していないことに気付かされた。

そんなときに篠原さんが「作業割当を作りましょう」と提案してくれ、オリジナルの表を作成。それによって各自のやるべきことのみならず、リーダーの役割も、直美さん自身の仕事も明確になり、体制がどんどん向上していった。また、大事なことは全員に共有するため割当表に記し、毎時間帯で朝礼を行い、伝えるようにした。作業割当表は毎週見直し、できていないことは担当とリーダーが話し合い、配分を調整している。

左から平野瞳さん、安藤茜さん、永井亀久江さん

「セブンプレミアムの惣菜はお店に来るママたちにも年配の方にも大人気」と、
商品のPRについて話し合う従業員。左から平野瞳さん、安藤茜さん、永井亀久江さん。
店内POPを工夫し、おすすめを楽しく伝えている

未来につながるお店を。そのために「毎日行きたいお店」をみんなで作る。

「うちはママさん従業員も学生さんもいらっしゃるので、メリハリのある働き方で生活を大切にしてほしい。残業はなしと決めています。みんながそれぞれの業務を把握しながらフォローし合うことで、家庭・育児と仕事を両立できる環境にしたいです」

また、家でモヤモヤすることがあっても、仕事に来るとすっきりできる、そんな職場を直美さんは目指している。

店の共通目標にしているのは「毎日行きたいお店を作ろう」。

「買い物場所としてコンビニを身近に感じない主婦の方もまだまだいらっしゃると思っています。だからこそ私たちがイメージを変えたいと思い、自分たちが欲しい、自信を持っておすすめできる商品を置くことを心掛けています」

実際、従業員もお客さんとして、人によっては日に何度も買い物に来るという。

そうしてまさに「近くて便利」を実践。個々のよさを活かして「個性のあるお店にしたい」という思いもあって、キャンペーンにも従業員のアイデアを積極的に取り入れ、成果を生んでいる。

東條雪音さん(奥)と佐川可純さん(左)

瀬戸内海に面する愛媛県。海洋ごみ対策につながる「ペットボトル回収機」の使い方を地域のお客様に説明する東條雪音さん(奥)と佐川可純さん(左)

好例が「八幡浜ちゃんぽん」だ。愛媛県の港町・八幡浜で生まれたご当地ちゃんぽんを商品化し、今では冬の定番になっている地域商品。地元の味をよく知る従業員に発売前に試食してもらい、本部に意見も伝えた。発売当日から売場をしっかりと作り、おすすめする専任者もつけてPR。連日、100個近くの販売につながった。

直美さんには今、新たに挑戦したいことがある。今はまだ1店舗だが、目標は大きく、4店舗。店舗を増やし、新店をリーダー従業員たちに任せたいと考えている。

「私がこれまで培ってきたものと、それぞれの優れたところや個性を合わせたお店ができるはず。いつチャンスが到来してもいいよう、準備を整えています」

また、泉水さんは「従業員さんと関わりができていくうちに仕事がどんどん楽しくなりました。父という大切な人の思いを胸に、母と一緒にこのお店を作っていきたいです」と先を見つめる。

人生は思わぬ方向へ行くことがある。その経験を経た母と娘は、強くしなやかに、未来への一歩を踏み出している。

My dream
My dream

「この言葉に尽きます。何よりも一緒に働いてくれる従業員さん、そして来ていただくお客様の立場に立って、よりよい店を作っていくのみ」と直美さん。その先には「子育てしながら働きやすい場所と暮らしやすい環境を作り、地域全体で子どもを育てていける社会にしていきたい」という夢がある

セブン-イレブン松山今在家町店

住所

愛媛県松山市来住町1497-1

特徴

2017年開店。
市中心部や道後温泉から車で20分ほどの住宅地に立地

セブン&アイHLDGS.公式HP