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アメリカ留学での学びが、今の活動に大きく影響
「とりあえずやる」ことが認められる雰囲気から新しいものが生まれてくる

文/生島典子 撮影/松崎浩之 デザイン/スープアップデザインズ
企画/朝日新聞出版メディアプロデュース部ブランドスタジオ
制作/AERA dot.AD セクション 撮影協力/WeWork東急四谷

ともにアメリカ留学経験がある、steAm代表でジャズピアニスト・数学研究者の中島さち子さんと、一般社団法人Waffle共同代表の斎藤明日美さん。お二人に、留学のきっかけや留学先で学んだことなどについて聞いた。

家族の留学経験に後押しされ やりたいことを追求するために留学

斎藤小さい頃、父がMBA取得のために留学していたことや、大学で「米国大学院学生会」の先輩たちが開いた説明会に参加したことなどがきっかけで、日本の大学を卒業後、アリゾナ大学のマスター(修士課程)に留学しました。「アメリカの大学院で授業料を免除されて、研究費をもらいながらプロジェクトに参加するのはかっこいいな」という憧れも強かったです。

中島私は脳科学の研究をしている妹が、大学院から15年以上アメリカに行っていて楽しそうだったことと、テクノロジーとアートを掛け合わせたらどんなにおもしろいことができるのかを学びたいと思い、娘を連れて突然留学することにしました。

斎藤そうなんですね。私は大学時代の後半から開発経済に興味を持ちはじめました。2019年にノーベル経済学賞を受賞したエスター・デュフロとアビジット・バナジー教授らの著書「貧乏人の経済学」に強くインスパイアされて、計量経済学や開発経済学が学べるところをリストアップ。加えて暖かい地域で暮らしたかったので、その中からアリゾナ大学を選びました。

中島私はフルブライト奨学生として、ニューヨーク大学のITPというところに留学して、テクノロジーを使って新しい自分なりの表現を生み出して、ショーで披露していました。娘が当時はまっていたスライムを使った「スライム楽器」をつくったり、世界中の人から絵や音を集めて、絵のカードを出すと音が出る仕組みをつくったり、世界中の人とバーチャルセッションすることなどにチャレンジしました。

斎藤楽しそうですね。アリゾナ時代には、メキシコ人のルームメイトはピアノのドクター(博士課程)の学生だったので、街の南にボランティアでピアノを教えに行っていました。また、大学の農学部で研究したハウス栽培の方法をすぐに地元の農家に教えるなど、大学の資源を地域に還元するスピードが速いのにも驚きました。アメリカは、大学が地域で担っている役割が大きくて、大学の多様な知的資源をみんなが有効活用するのは、とてもいいことだと思います。

日本は「ちょっとした実験」がしづらい 不完全でも試せる雰囲気がほしい

中島さち子 さん

株式会社steAm代表取締役
中島さち子 さん

1979年生まれ。東京大学理学部数学科卒業。96年、国際数学オリンピックで日本人女性初の金メダルを獲得。大学時代にジャズに出合って音楽活動を開始。2017年に株式会社steAmを設立し、STEAM教育の普及に努めている。18年度フルブライト奨学生。ニューヨーク大学芸術学部ITP修士。大阪・関西万博テーマ事業プロデューサー。

中島日本に戻って感じる課題は、それぞれの分野が分断されているということ。私みたいに、いろいろなものを掛け合わせて、今までにない新しいものを生み出したい場合は、少しやりづらいんです。ニューヨークでは「ちょっとこれやってみよう」と試す雰囲気があって、たとえ不完全でも出してみると、周りも「Congratulations!」と楽しんでくれて、「あなたのアイデアが実現しておめでとう」というムードで見守ってくれました。

斎藤確かに日本では、「実験する」「試す」「失敗する」といったことがしづらいですね。何かをしようと思っても、ある程度完成されていないとできない雰囲気だから、ハードルが高くなってしまう。「これをしてもいいんだろうか」と常に考えながら、レールの上を歩いている気がします。行動すれば得るものがあるのに、自由に動く術がわからない。だから私も、実験している人に対して「Congratulations!」と言うアメリカの雰囲気が大好きです。何かを生み出すときには、お祭り騒ぎの雰囲気は大事だと思っているから、自分の職場内では毎日テンションを高めて、みんなが前向きになれる濃い空気をつくって発信することを心がけています。

中島ニューヨークでは「弱さをまず受け止める」という姿勢がありました。「大変なときには弱って当たり前。今はそんなにやる気にならなくても、自分の弱さに向き合った上で前を向いていければいい」という雰囲気なのです。日本人はまじめな分、完璧でいなくてはならないという思いが強くて、弱さが出しづらいから時に疲れてしまうこともあるのかもしれないですね。

斎藤本当にそうですね。みんなで問題について話し合ったりするときに、アメリカのほうが仲間を見つけやすい気がします。お互い違うことが前提だからこそ、つらいときはつらいと声に出して言えるのだと思います。

自分が傷ついたときには 言葉にして相手に伝える

斎藤明日美 さん

一般社団法人Waffle Co-Founder
斎藤明日美 さん

1990年生まれ。データサイエンティストとして外資系IT企業、AIスタートアップを経て、IT業界のジェンダーギャップを解消するべく、一般社団法人Waffleを立ち上げる。2020年、Forbes JAPAN誌「世界を変える30歳未満30人」受賞。アリゾナ大学農業資源経済学大学院修士課程修了。

斎藤アメリカにいた頃に、自分の肯定感がものすごく高まった日がありました。お昼に大学のプロジェクトの仲間と議論していて「あなたはそんなことを考えていてすごい」と認めてもらい、夜は剣道クラブの練習で自分より屈強そうな白人の年上男性にアドバイスを求められました。私にとってそれは「自分の知性と強さがありのまま認められた日」であり、すごくうれしかったです。「アメリカでは学問の話をひかずに聞いてもらえて、剣道に取り組む自分についても認めてもらえる」と感じて、とても印象深い一日でした。

中島そうですね。余計なことを気にせずに自分のままでいられるし、思ったことをどんどんやっていけるのは気持ちがいいです。アメリカでもジェンダーについては必ず討論の議題にあがりますが、お互いにリスペクトがあることが大前提です。日本ではレッテルをはって相手のことを見てしまったり、時に悪気なく失礼な発言をしてしまって相手を傷つけてしまったりすることもあると感じます。でも傷ついたときには「傷つきました」と言えないと、事態はなかなか変わらないこともある。お互いが我慢していることをちょっとずつ出していくことも必要なのかもしれないですね。

斎藤最近、率先してそのロールモデルにならなきゃなと考えています。私は中高一貫の女子校にいたときは言いたい放題やっていたのに、共学の大学に進学してからは、自分らしさを見失った時期がありました。今は自分がとがっている部分をもっと出して、思ったことは相手に伝えるようにしています。例えば最近、ジェンダーステレオタイプにあてはめるようなことを言われたときも、自分にとって、また現代のジェンダーの考え方から、何が問題なのかを説明して相手に伝えました。けんかをするのではなく、きちんと意見を言う。そうやって丁寧に意見を伝えれば、伝わるものだと思います。

中島お互いにリスペクトした上での話し合いはするべきですよね。私たちはこれを「Playful Clash」と呼んでいます。対話は本当に大事。知らないだけで相手を傷つけていることもあるから、傷ついた相手のものの見方に気づくだけで考え方は変わってきます。

それほど熱い思いがなくても大丈夫 留学してみて新しいことを探そう

斎藤留学先を選ぶとなると、MITやハーバードといった日本でも有名な大学名が候補として挙がりますが、日本で知られていない大学やプログラムでも良いところはたくさんあります。自分に合う大学が見つかれば、人生の宝物になりますよ。留学先が決まったら、次にお金の問題ですが、奨学金なども調べれば意外とあります。日本国内と留学先、どちらも調べてみましょう。

中島自分がこれまでおもしろいと思って築いてきたものと、学びたいと求めていたものが合ったときに何かが生まれます。先生とか環境とか、メールのレスポンスひとつにしても、相性がいいところはわかるものです。自分の心のアンテナが動く場所を探していきましょう。そのためには、表面的ではなく積極的にアプローチを求めないと開けませんが、求めれば開いていく部分は少なからずあります。私の経験からいうと、最初から決めつけすぎずにグイッと交渉を進めてみると、意外と事態が進展します。

斎藤留学したいと思っても、親や先生方に心配されて、結果、日本の大学を選んでしまう人も多くいます。でも留学したい気持ちを大切にしてほしい。それほど強く熱い気持ちがなくても、やりたいことが漠然としていても、行ってみていろいろな体験をしてほしいです。

中島好きなものが多すぎてまだやりたいことが決まっていない人も、必ずしも明確にしたいことがなくても、一歩踏み出すと見えてくるものがありますよね。アメリカのいいところは、いろいろな点と点をつなげていけること。理系・文系にも縛られすぎていないし。

斎藤そのプログラムを学びたい人が世界中から集まってくるわけですから、アメリカの大学院への留学は、とてもエキサイティングな経験でした。誰と話しても熱意が感じられる。自分が学びたいことを熱く語り合える仲間が周りにたくさんいるというぜいたくな世界でした。

中島そうそう、みんな違う個性を持っているけれど情熱があって、刺激になりますよね。それぞれに違いがあるからこそ、自分が鼓舞されるというか。

斎藤はい、アメリカのそういうところも大好きです。お話ししていて、またアメリカに戻りたくなってきました(笑)。

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EducationUSAとは?

EducationUSAは米国国務省の支援を受けて中立的な立場から、アメリカへの大学・大学院留学に関する正確・公正・包括的な情報を提供しています。日本のEducationUSAは、米国大使館・領事館と日米教育委員会が共同で運営しています。

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11月20日(土)、アメリカ留学フェアを開催!

米国国務省と米国教育省は、毎年、11月第3週を国際教育週間(International Education Week) とし、国際教育や国際交流を推進しています。日本のEducationUSAでは、国際教育週間に、STEAM(Science,Technology,Engineering,Arts and Mathematics)をテーマに、さまざまなアメリカ留学イベントを開催します。11月20日(土)には、約70大学が参加する「アメリカ留学フェア- STEAM(芸術・理系 )プログラム」も開催予定です。

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提供:EducationUSA東京