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学習院女子大学

地球的視野を持ち、さまざまなバックグラウンドの
人たちと課題の解決に取り組んでいく力を育む

大桃 敏行 学長おおもも・としゆき/東北大学大学院教育学研究科博士後期課程単位修得退学。博士(教育学)。教育行政学が専門で、日本教育行政学会長などを歴任。東北大学大学院教育学研究科教授、東京大学大学院教育学研究科教授、同研究科長・教育学部長を経て2017年4月より学習院女子大学教授。2021年4月に学長に就任。

 1950年に学習院大学に短期大学部が設置され、1953年に学習院女子短期大学となります。そして、1998年に短期大学を改組して現在の学習院女子大学が開設されました。本学は「豊かな教養と地球的視野を持ち、文化の交流と相互理解を通じて国際社会に貢献できる人材の育成」を学部教育の目的としています。

グローバルで多様性に開かれた
学びの空間へ

 教育の特徴は3つあります。ひとつは、国際化の推進です。海外に20を越える協定校があり、カナダのレスブリッジ大学とは両方の大学で学位を取得できるダブルディグリー制度も設けています。また、語学の習得だけでなくボランティア活動や国際機関での交流活動を盛り込むなど多様な海外研修も用意しています。コロナ禍にあっても、海外の大学や国際機関とオンラインでつないだ授業などを実施してきました。

 2つめは、多様性に開かれた学びです。国際文化交流では文化の多様性や文化の相互関係についての理解が重要となります。香道や有職故実など特色ある科目を含めて多様な科目を開設するとともに、多様性理解に関する授業を実施しています。

 3つめは、1学年の定員が355名という小規模校ならではのきめ細かな指導・支援に努めてきたことです。たとえば、1、2年次の基礎演習は各学年10人ほどで、各学問分野の基礎や研究方法などを演習形式で学んでいきます。

リベラルアーツ教育を再定義し
より協働的で探究的な学びを

 グローバル化が加速する現代は、人やモノ、情報などが国境を越えて行き交い、その影響が地球規模で広がるようになりました。また、技術革新の進展や人口動態の変化、自然環境の変化などにより先が見えにくくなっています。このような時代にあって、地球的な視野で国内外の課題を考察していく力、多様なバックグラウンドを持った人たちと協力し合いながら、新しい社会を構成していく力の育成が求められています。

 以上の3つの特徴を有する本学の教育では、リベラルアーツ教育を重視し、広く教養を身に付けるカリキュラムを組んできました。リベラルアーツ教育は長い歴史を有しますが、これを今日的課題との関係で捉え直すとともに、小規模性を活かした探究的で協働的な学びを一層進めることによって、地球的視野で課題を考察し多様な人たちと協力しながら課題解決に取り組んでいく力の育成にあたっていきます。

新宿区という都心にありながら、豊かな自然と趣あるレンガ建築が調和するキャンパスで4年間を過ごします。
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