『AERA』働く女性応援プロジェクト 「頑張りたい」と「頑張り過ぎ」のハザマで

9回目となる「AERA 働く女性応援プロジェクト」のトークイベントは、初めての“オンライン配信”。読者のみなさんと直接会うことは叶わなかったが、全国から、これまでのリアルイベントの倍以上にあたる約1000人の女性たちが参加した。チャットでの交流も盛り上がったイベントの全貌をリポートする。
特別協賛:三菱UFJ国際投信、日本メナード化粧品 協賛:富国生命保険
文/武田 洋子 撮影/簗田 郁子 デザイン/洞口 誠、大内 和樹 企画・制作/AERA dot.ADセクション

ジェーン・スーさん

コラムニスト、ラジオパーソナリティー、作詞家
1973年、東京生まれ。日本人。「AERA」でコラム「ジェーン・スーの先日、お目に掛かりまして」を連載中。『揉まれて、ゆるんで、癒されて 今夜もカネで解決だ』(朝日新聞出版)、『これでもいいのだ』(中央公論新社)など著書多数。新著『女のお悩み動物園』(小学館)が昨年11月6日に発売。TBSラジオの「生活は踊る」(月~木 11:00-13:00)に出演中

 配信は昨年12月4日金曜日の夜8時にスタートした。ゲストは3年前に、「大切なのは『まぁいっか』の精神」「人生は臨機応変」などの名言で女性たちを大いに勇気づけたジェーン・スーさん。今回は、「頑張りたい」と「頑張り過ぎ」のハザマで揺れ動く女性たちをテーマに、編集長の片桐圭子と対談した。

 2020年はまさに「人生は臨機応変」が試された年だった。人とリアルに触れ合う機会が減った一方で在宅ワークが拡大し、あらゆることのオンライン化が一気に進んだ。スーさんは毎週、国内外で暮らす友人たちとオンラインお茶会を開き、互いの状況をかなり細かくアップデートしていたという。片桐は、考えたこともなかった「リモートでの雑誌作り」が実現できたこと、週に数回、子どもと一緒に夕食をとれるようになったことを挙げ、決して悪いことばかりではなかったと、一年を振り返った。コロナ禍は、これまでの働き方や人間関係を改めて見直すきっかけにもなっている。

夢中になれる何かを探す「自分接待」こそ頑張りたい

 イベント前に実施したアンケートでは、 「今頑張っていること」として53.0%が「仕事」と答えた。次点は「将来のためのスキルアップ」で21.3%。生真面目なワーキングウーマンの姿が浮かび上がる。しかし同時に、理想と現実のギャップに悩み、他人と比べて落ち込んだり、思うように頑張れなかったり。「私ってダメだなあ」と焦りを感じてもいるようだ。スーさんは、そんなことは当たり前だと喝破する。
「私も毎日、自分をダメだと思っています。私の場合、理想と現実のギャップが埋まらない時は、もとの理想の設定が高すぎることが多いんです。きれいな言葉で取り繕っても、結局突き詰めれば認められたい、少しだけ目立ちたいって気持ちもあります。多かれ少なかれ、誰でもそうではないでしょうか。だとしたら、自分の欲深さをなめちゃいけません。自分のゲスい欲望をちゃんと把握することで、現実とのギャップに納得しましょう」

片桐 圭子

「AERA」編集長
1995年、朝日新聞社入社。「AERA」では女性、子ども、教育、働き方、事件、ベンチャー企業などを幅広く取材。副編集長時代は表紙担当としてブッキングや撮影の指揮を執る。朝日新聞宇都宮総局、教育ジュニア編集部、宣伝プロモーション部長などを経て、2018年9月から現職

 隣の芝生が青く見えるのも人の常であり、「人生のささくれ」のようなものだ。大切なのはそこで、「うちの芝生もまあまあだよね」とポジティブに思えるかどうか。落ち込んでつらくなってしまうなら、ささくれを受け止める力を上げる工夫が必要だとスーさんは言う。
「時間を忘れて夢中になれるものを見つけ、自分自身を楽しむことです……っていうと絶対に、『そんなものない』っていう人がいるんですけど、私は部活の鬼監督くらい厳しく言いますよ。『そもそも探してないじゃん』って。皆さんもっと、自分が楽しくなれる何かを探しましょうよ。そういう『自分接待』こそ、頑張っていただきたい」
 夢中になれるものを探す自分接待――それはこれからの生き方に深く関わっていくのだ。

誰もお膳立てしてくれない 自己肯定感は自分次第

 もし今まで自分接待を怠ってきたのであれば、それは、自己肯定感を他者に委ねてきたということ。これまでは「いい子」でいれば他者に評価され、そこそこ結果も出せていた。しかしそろそろ自分の足で立つ覚悟を決めなければならない。
「性別に関係なく、優秀な人が活躍できる社会にしたいですね。理想の実現には時間がかかるけれど、それを目指して自分たちで獲得していかないと、誰もお膳立てしてはくれません」
 女友だちは元本割れしない資産である、はスーさんの持論。「どうしたら友だちができるのか」という質問には、こう答えているという。
「話を聞いてくれるとか、自分に何かをしてくれる人を探しているようですが、そんな人はいませんよ。お金を払えば別ですが。自分が何かしてあげたいのが友だちです。毎日がつまらないって人は、自分を面白くする。そうすれば人は寄ってきますよ。『えー私なんかムリ』っていう前に、一度試してみませんか」
 私たちはこれから、「ニューノーマル」と言われる毎日を生きていく。この時代の変化についてスーさんはこう話す。

無観客・オンライン配信という新しい試みだったが、開始前からチャットでは「地方から初参加です」「子どもを寝かしつけて準備万端」などうれしい書き込みが多数寄せられた
「ニューノーマルじゃなくて今までがアブノーマルだったんです。急にエッセンシャルワーカーなんて言葉でもてはやしていますが、私たちは昔からあったこれらの仕事を軽んじていたし、弱者に圧がかかる社会に気づかないふりをしていました。今こそ、人としての真価が問われるときだと思っています。そしてそれは、自分で考えていかなければならないことなんです」
 友だちもニューノーマルも、誰かが用意してくれるわけではない。頑張りどころは、他者に褒めてもらうための無茶な理想よりも、自分の面白さを見つけることだ。
 配信後のアンケートでは、「今までがアブノーマルっていい表現。週末に元気をチャージできました」「自分の接待を頑張る、自分の欲望をなめるな、など名言続出で素晴らしかった」などの感想のほか、 「育児中に参加しやすいオンライン、ありがたかったです。またぜひ」「チャット機能で他の方のコメントも見られて興味深かったです」という声も寄せられた。ご視聴ありがとうございました。今日から一緒に自分接待、鬼監督が見ています。

※第9回「AERA 働く女性応援プロジェクト」事前アンケートから(回答者数1080人)

ワーキングウーマンを応援する企業紹介

イベントの特設サイトでは、働く女性応援プロジェクトに賛同いただいた企業の取り組みなどを紹介

■無理をしない
 初めての投資信託
コロナ禍のように、人生において“不測の事態”はつきものである。投資信託で少しずつ積み立てながら資産形成を行うことで、何か起きたときの備えになる。三菱UFJ国際投信ダイレクト「mattoco(マットコ)」は、プロ集団に運用をお任せできる簡単・手軽な投資信託取引サービスだ。

■誰かを美しくするという
 新たなキャリア
日本メナード化粧品の「メナードレディ」は60年前から“女性の働く”を応援してきた。スキンケアやメイクに関する技術と知識を学べるスクールを提供するなど、手厚いバックアップ体制があり、未経験でも一歩を踏み出せる。多様な働き方で活躍する先輩も多い。

■「ちょうどいい安心」を
 叶える保険
年齢や働き方により、必要な保険は変わってくる。富国生命保険の「未来のとびら」は、いろいろな特約の自由な組み合わせで女性一人ひとりの「ちょうどいい安心」を叶える。「就労不能への備え」「病気・ケガへの備え」など、自分にとって必要なものだけを選べるのだ。

特別協賛企業プレゼンテーション

■三菱UFJ国際投信
明るい未来のために資産の見直しを

超低金利の日本では、定期預金で資産を2倍にするのに何万年もかかる。一方、資産運用の先進国である米国では多くの人が株式や投資信託を活用して資産をふやしているという。「預金だけでいいのでしょうか?今、現役世代を中心に、リスクを分散しながら長期でコツコツ運用するつみたて投資が注目されています。将来好きなことをしてハッピーに過ごすためにも、資産の見直しをお勧めします」

お客さまサポート部 サポート第2グループ グループマネジャー
秋庭 裕子さん
■日本メナード化粧品
メナードレディという多様な働き方を提案

春木静恵さんの姿にチャットでは「さすが、おきれい!」という声が。現在、メナードレディは全国に8万人以上いる。「美容のプロとして肌のお手入れ方法や化粧品を提案するビューティーアドバイザー、エステの技術を習得したエステセラピスト、店舗の経営者となるサロンオーナーなど、ご自身で決めたキャリアに合わせたサポートが充実しています」

関東支社副支社長
春木 静恵さん
提供:AERA
  • 三菱UFJ国際投信
  • MENARD
  • フコク生命