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AIのある未来をつくろう

近年、急速に発展しているAIやIoTなどの情報技術。
新型コロナウイルス感染症の流行により、オンラインによる授業や
会議は珍しいものではなくなり、世界は時代の転換期を迎えている。
京都橘大学が考えるこれからの社会の姿をレポートする。

文/原子 禅 撮影/楠本 涼 写真/京都橘大学、マイクロソフト、shutterstock、iStock
デザイン/スープアップデザインズ  企画・制作/AERA dot. AD セクション

AI時代に必要となるスキルとは

これからの時代を生き抜くために必要なスキルについて、日本マイクロソフトの中井陽子氏と2021年度に開設される京都橘大学工学部*の学部長に就任予定の東野輝夫教授が語り合った。

*2021年4月開設予定。設置届出書類提出中。新学部学科名は仮称。計画は予定であり変更することがあります

東野輝夫

京都橘大学
工学部長就任予定

東野輝夫教授

ひがしの・てるお/大阪大学大学院基礎工学研究科博士後期課程修了(工学博士)。研究テーマはIoTやAIを活用した行動認識技術やスマート社会構築技術、モバイルコンピューティング技術など

— 京都橘大学は2021年度新たに3学部4学科を開設します。東野輝夫教授が学部長を務められる工学部を中心に新学部設置の経緯とその目的をお教えください。

東野輝夫教授(以下、東野) 十数年前までの情報技術、特にソフトウェア技術は、主として仕事でコンピューターを使う人たちのための技術でした。ところがいまでは、AI(人工知能)が社会のさまざまな分野で利用されています。業務の自動化や日常生活の利便性向上に活用されているほか、自動運転技術も日々進展するなど、数年前には考えられなかったようなことが社会のあちこちで実現しています。近年の急激なITの進展を考えると、AIやビッグデータ、IoT(モノのインターネット)などの最新の情報技術を利用しないと、世界的な情報化の波に打ち勝てない状況になりつつあります。しかし、日本の多くの企業では、情報系学部の出身ではない人たちが情報関連業務に多数従事しているのが現状です。

中井陽子氏(以下、中井) いまの東野先生のお話は示唆に富んでいます。これからの社会はICT(情報通信技術)がより必要になるはずです。2018年に米国の調査会社が発表した「社会人として必要な10のスキル」にも「Power Point」などICT関連のものが入っています。

東野 これまで日本の企業は、IT教育を受けていない人たちに付け焼き刃のプログラミング教育で情報化に対処しようとしてきました。しかし、近年の急激なITの進展下では最新の情報技術をもとにした新たなイノベーションを創出するのが難しくなってきています。京都橘大学が工学部情報工学科を開設するのは、このような社会の変化に対応し、今、求められる情報技術・知識を身につけ、未来を切り拓く若者を育てる必要があると考えたからです。

中井 東野先生のおっしゃるとおり、これからの時代に対応できる人材を社会に送り出すために、教育は重要な役割を担っています。マイクロソフトでは、これから必要となるスキルを「Future-ready skills」と名付け、「C」から始まる六つの単語で定義しています(下図参照)。すでにAIは特別なものではなく身近にあふれています。AIを活用して、六つの「C」を高めるサポートをしていきたいと弊社は考えています。

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東野 近年はスマートホームやスマートシティといった地域のスマート化や環境に優しい持続可能な社会を構築することが求められています。このような社会の実現には、従来型の建築学のみならず、最新の建築・環境デザイン学や情報技術を融合していくことが重要です。京都橘大学では、情報工学科と建築デザイン学科の2学科からなる工学部を設置することで、社会のニーズに沿った学生を育成しようと考えています。

中井 そのほか、経済学部と経営学部も開設されるのですね。

東野 経済学部では、データサイエンスや行動経済学など新しいアプローチからも経済を学び、広い視野で社会の課題に取り組むことのできる人材を養成します。また、経営学部ではAI時代に対応する組織や企業戦略のイノベーションをデザインする力を身につけた人材を養成します。3学部いずれもが、最新のAI技術やデータサイエンスの進展を見据えたものになっています。

「Society 5.0」社会の実現へ

中井陽子

日本マイクロソフト
業務執行役員

中井陽子

なかい・ようこ/パブリックセクター事業本部 文教営業統括本部 統括本部長。1997年からマイクロソフト勤務。日本支社・シアトル米国本社での勤務を経て、現職。主に経営企画・マーケティング/営業に従事。教育学学士。豪州でMBA

— 新型コロナウイルス感染症により世界中が大きな影響を受け、それは現在も続いています。これにより、今後の社会はどのように変化していくのでしょうか。

東野 安倍総理は2018年5月の未来投資会議で「人工知能、ビッグデータなどのIT、情報処理の素養は、もはやこれからの時代の読み書きそろばん」と述べ、小中学校でのIT教育の充実やIT人材の育成が喫緊の課題であると述べましたが、新型コロナウイルス感染症により、その流れはさらに加速したといえるでしょう。

中井 大学の教育現場ではどのような変化がありましたか。

東野 多くの大学でオンライン授業が実施されていますが、授業のやり方や学生との一体感など、対面授業と同じような教育効果をどう達成するか、日々先生方が考え試行錯誤を繰り返しています。1〜2年もすれば授業の仕方などが教育現場に浸透していくものと思いますし、そのためにIT企業がどのような教育支援機能を提供すべきかなども明確になってくると思います。

中井 大学教育の場合ですと、IT関連の技術に慣れている先生方も多いので、移行も比較的スムーズに進みそうですね。ただ、使わなくてはいけないツールが大量に増えたため、負荷がかかっているかもしれません。私たちが現在注力しているのが、自習できるコンテンツの開放です。「Microsoft Learn」は世界百数十カ国ですでに利用されており、クラウドやデータアナリシス、AIなどの技術を提供しています。これを学生への教育カリキュラムに加えている大学の先生もいます。

東野 小中学校ではIT化がなかなか進まず授業が実施できなかった学校も多かったようですが、オンライン授業やオンライン教材の活用に向けた取り組みが急速に進展していくものと想像されます。

中井 現在、国では初等中等教育にICTの導入を積極的に進めています。マイクロソフトでは5年ほど前から教員向けの研修を行っており、すでに万単位の先生にご参加いただいております。さらにICT分野の認定教員の資格も整備しており、先生同士で教え合える環境を実現していきたいです。

東野 「学び」の現場も大きく変化していきますね。社会全体としても2016年に新たな未来社会のコンセプトとして政府が提唱した「Society 5.0」の構築へ向けたスピードがより速まると思います。これは、IoT、ロボット、AI、ビッグデータ等の技術を産業や社会生活に取り入れ、経済発展と社会的課題の解決を図ることをめざしています。現在でも、多数の車の移動軌跡情報を集約することで、都市のさまざまな道路の渋滞状況をリアルタイムかつ高精度に推定できるようになりました。また、スマートウォッチやスマートフォンで人々の医療・健康情報であるパーソナル・ヘルス・レコードを収集・分析することで、未病改善やQOL(生活の質)の維持・向上を図ることができるようになってきています。これら超スマート社会の実現には、最新のITの利活用が必須となります。

全く新しいカタチのコンピュータ

— マイクロソフトが開発し、教育現場ほか、多くの場面での活用が期待されている「Microsoft HoloLens」とはどのようなものですか。

中井 私は4年ほど前に初めて体験したのですが、「全く新しいカタチのコンピューター」だと思いました。ゴーグル型の装置を着けて使用しますが、そこに見えるのが、弊社では「Mixed Reality(複合現実)」と呼んでいる現実空間と仮想空間が融合し、影響し合う新たな空間です。

東野 これは私の専門である行動認識などの分野では最新の研究トピックスですね。この装置の新型には発表当初から興味があったのですが、人気がありすぎて、手に入れるのに苦労しました。

中井 「Microsoft HoloLens」を使うことで、例えばこれまでは実際に人の体に触れなければできなかった医療のトレーニングが行えます。そのほか、製造現場での作業支援や設計・デザインなど多くの分野で活用できます。もちろん、遠隔授業ほか、教育分野でも多くの場面で利用できるはずです。

東野 京都橘大学でもオープンキャンパスの体験学習などで利用する予定です。最新技術を体験することにより、この分野への理解を深め、新しい価値を生みだすおもしろさを感じてもらいたいです。

中井 現在、日本の人口は減少が進んでおり、2040年には1億1千万人程度になると予測されています。労働人口も減少するなか、「AIが代替できる職種」はよりAI化が進む一方、看護師やソーシャルワーカーなど人間の感情の機微にかかわる「AIが代替できない仕事」もあります。そして、仮想技術を使うデザイナーやIoTアナリストなど、「Microsoft HoloLens」をはじめとするAI技術を用いる「AIが新しく創る仕事」があります。今後、大学にもご協力いただき、新しい価値を作り出す仕事を創造していけたらと考えています。

東野 京都橘大学にはITとの親和性が高い新設3学部のほか、看護学部や健康科学部など、医療系の学部や学科を擁しています。近年、米国などでデジタル技術を用いて疾病の予防や診断、治療などの医療行為の支援や実施を行う「デジタルセラピューティクス(デジタル治療)」が新たな医療技術として注目されています。近い将来、日本でも医療的な効果のエビデンスを持つソフトウェアやIT機器が社会に広まっていくでしょう。ヘルスケアやライフデザイン、人々のQOLの向上などに関連する研究分野でも産学連携を推進していければと思っています。

中井 山村部などの遠隔医療については、これからの日本の大きな課題のひとつですね。

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京都橘大学では今後、オープンキャンパスなどで「Microsoft HoloLens」の活用を考えているという。

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医療トレーニングでの「Microsoft HoloLens」活用例。看護学部など医療系の学部がある京都橘大学でも工学部と連携しての活用が期待される。

「好きなもの」を見つける

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「最近の会議のほとんどがオンライン」と話す東野輝夫教授。移動が必要なくなるため、時間の使い方も変わってきているという。

「自分の好きなもの」とAI技術を結びつけ、主体的に学んでもらいたい

— 最後にこれからの時代を生きる若者たちへ向けたアドバイスをお願いします。

中井 マイクロソフトの考え方は「技術を味方につけて、自分の価値に変えていく」というものなのですが、それは決して「技術を学べばいい」というものではありません。コンピューターと人間を隔てるものは、「想像力」であり、今後企業が人材に求めるスキルは「エモーショナル・インテリジェンス」です。これは問題と向き合うための我慢や洞察力、想像力を得るために必要な知能で、主体的な学びによって獲得できるものです。これは、先に述べた「Future-ready skills」と通じるものでもあります。学生の方たちには、そこを意識して学んでもらいたいです。

 

東野 主体的に学ぶために必要となるのは、さまざまなことに興味をもち、楽しんでできるものを見つけることだと思います。まずは「好きなもの」を身近な生活の中から見つける。それが見つかったら、その分野の基礎的な勉強をしっかりする。そうすれば、その道が仕事につながりますし、生活も楽しくなることでしょう。AI技術は、これから社会のあらゆる分野に浸透していきます。もし、「自分の好きなもの」とAIに関する学びが結びつくのなら、個人的にはうれしいですね。また、大学に入ったら、勉強だけでなく、クラブやサークルにも積極的に参加してください。大学時代の友人は、一生付き合っていける大切な存在になるはずです。

※マイクロソフト製品およびサービスは、米国およびその他の国におけるマイクロソフトの商標または登録商標です

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