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イノベーションで患者さんの人生を変える サイエンスの限界に挑戦するグローバル製薬会社アストラゼネカ

2025年にわが国は、およそ3人に1人が65歳以上という超・超高齢社会を迎える※1
100カ国以上でビジネスを展開する製薬会社アストラゼネカ(本社イギリス)は、
急激なスピードで高齢化が進む日本において、どのようなビジョンをもって事業を展開しているのか。
アストラゼネカ日本法人代表取締役社長・ステファン・ヴォックスストラム氏に話を聞いた。

アストラゼネカ株式会社代表取締役社長
ステファン・ヴォックスストラム
1996年、アストラゼネカスウェーデン法人にMRとして入社。営業本部長、マーケティング部長を務めた後、中東欧・中東・アフリカ(CEEMEA)のビジネスディレクターとしてオンコロジー事業部門を立ち上げる。その後、トルコ法人、ウクライナ・中央アジア・コーカサス地域法人、北欧バルト諸国法人の代表取締役社長を歴任、2018年1月より現職。

文 / 音部 美穂 写真 / 慎 芝賢 デザイン / あどアシスト 企画・制作 / AERA dot. AD セクション

今以上に創造力を発揮し、より多くのイノベーションを

「サイエンスの限界に挑戦し、人々の生活を変えるような医薬品を届ける」というミッションのもと、世界各地で医薬品の開発・製造を行うアストラゼネカ。同社はイギリス本社をはじめ、100カ国以上で事業を展開するグローバル製薬会社で、今年初めて発表されたPharmaceutical Invention Index(医薬品発明インデックス)でトップに選ばれている。

 日本ではアストラ社とゼネカ社が合併し、2000年から現在のアストラゼネカとして事業を開始。大阪に本社を構え、主にがん、呼吸器、循環器・代謝・腎領域に注力し、画期的な医薬品を次々と世に送り出している。3000人を超える社員たちを率いるのは、代表取締役社長のステファン・ヴォックスストラム氏だ。スウェーデン出身のヴォックスストラム氏は、ヨーロッパや中東、中央アジアなどで要職を歴任し、日本法人の社長に就任してちょうど2年。ヴォックスストラム氏は日本の医療環境や日本人の印象を次のように語る。

「日本は国民皆保険制度により、医療へのアクセスは他国に類を見ないほど充実しており、医療に対する人々の関心も高い。また、仕事柄さまざまな人にお会いしますが、みなさん仕事熱心ですし、医師の先生方も新たな治療法に適応するスピードがとても速いと感じます。こういった日本ならではの優位性を生かしつつ、今以上に人々の創造力が自由に発揮できる場所が増えれば、より多くのイノベーションが生まれることでしょう」

社員全員がビジョンを共有することで、大きなパワーが生まれる

 同社はイノベーション促進のためにさまざまな取り組みを進めてきたが、これまで以上に革新を推し進めるべく、2025年に向けて新たなビジョンがスタートした。それが、「Japan Vision 2025」だ。これは、「先駆者としてイノベーションで患者さんの人生を変える№1企業」を目標に、アストラゼネカ全体で取り組むものだ。

「Japan Vision 2025」は、事業の成長のみならず、患者さんのニーズに応え、さらに日本社会の課題に応えていくために達成するべき目標です。日本では、2025年頃までに団塊の世代が後期高齢者に達することで介護・医療費が急増するなど、多くの困難な局面が待ち受けています。それに対応するには、高度な先進技術や外部との連携による課題解決が不可欠なのです」

 こういった長期的なビジョンは、経営層だけで共有する企業も多いが、アストラゼネカでは、全社員への周知を図っている。現に、11月28日に開催された「All Company Day」と呼ばれる日本法人の全社員が集まるイベントでこのビジョンが発表、共有されている。

「たとえば、社員各人が三つずつ、社会のために自分が貢献できることを考えれば、合計で約1万通りのアイデアが生まれる。全員が力を合わせることで、大きなパワーが生まれ、イノベーションを推進し、より険しい課題の解決にも挑むことができると考えています」

上司の承認なしで休暇が取れるシステム

「Japan Vision 2025」は、次の3本の柱で構成されている。

  • ①Innovative science(科学によるイノベーション)
  • ②Patient-centric business models(患者さん中心のビジネスモデル)
  • ③Great Place to Work(働きがいのある職場づくり)

①では、社外専門家との協力や他業界とのコラボレーションにより、革新的なサイエンスを実現することで、医療の抜本的変革を目指す。

②では、ペイシェント・ジャーニー(疾患の啓発、罹患から診断、治療、その後の生活に至るまでの患者さんの道のり)への理解を深め、患者さんや医療関係者等との連携を図り、患者さんおよび社会全体に対する負担を最小化することを目標にしている。

③では、「社員一人ひとりが力を発揮できる環境づくりが患者さんや社会の貢献につながる」という考えのもと、さまざまな施策を行っている。ヴォックスストラム氏がその一例を紹介する。

「たとえば、『Speak Up』もその一つ。イノベーションを起こすには、社員の意見を大切にする必要があります。そのため『どんな意見であっても傾聴に値する』という考えのもと、自由に発言できる環境を整えています。これによって、ビジネスはより強固なものになり、透明性や倫理性の高い企業文化の醸成につながると考えています」

 また、画期的なのは休暇申請のシステムだ。なんと、介護休暇やボランティア休暇等の特別休暇も含め、就業規則で定められている全ての休暇を対象に、システム上に休みたい日を入力するだけで、上司の承認を得ずに休暇を取得できるという。

「休暇を取りたくても、上司に言い出しにくいということもあるでしょう。しかし、創造力を発揮するには、職場から解放されて心身を休めるための時間も必要なのです」

 どのような社員にとっても働きやすい職場づくりのため、同社ではダイバーシティーの推進にも力を入れている。

「職場には、性的マイノリティーの人々もいるため、自治体のパートナーシップ制度に対応し、就業規則や福利厚生制度を改定。婚姻証明と同等のパートナー証明があれば、婚姻や出産、死別における手当や転勤による休暇の取得などが、国内の製薬会社としては初めて可能になりました」

もちろん、男女格差の解消にも積極的に取り組んでおり、同社における女性管理職比率は27%。日本の女性管理職比率が12%※2であることを考えると、卓越した数字といえる。

 アストラゼネカ全体としても男女格差の解消に取り組んでおり、アストラゼネカ本社は、「2019ブルームバーグ男女平等指数」に選定された。これは、ジェンダーに関する報告書の透明性と女性に対する平等な処遇の推進に取り組む企業を顕彰するもので、アストラゼネカは、今年選ばれた230社中で唯一の医薬品企業だ。

「もちろん喜ばしいことではありますが、まだ満足はしていません。これに甘んずることなく、本当の意味での平等を目指し、さらなる改善をしていきたいと思っています」

節約した紙の枚数は通天閣より高い⁉

 さらに、持続可能な社会を目指して、サスティナビリティー戦略にも注力している。
 たとえば環境への取り組みとして、関西エリアの水源である琵琶湖などの清掃活動を行っており、ヴォックスストラム氏も積極的に参加している。

「こういった活動に参加していると、プラスチックがいかに環境に大きな影響を与えているのかを目の当たりにさせられます。そこで、弊社でのペットボトル使用状況を調べたところ、会社全体で年間40万本ものペットボトルを使っていることがわかりました。これはかなりショッキングな数字であり、『ペットボトルゼロ運動』を開始。社内の自販機からは全てのペットボトルを撤去して缶のドリンクに変更したり、給茶機から各人がマイボトルに中身を補充したりしています」

 加えて、紙の節約にも取り組んでいる。社員一人当たり1日19枚のコピー用紙を使っており、今年はこれを10%削減することを目標に掲げた。10月時点で、すでに140万枚の削減に成功している。

「これは木に換算すれば108本に相当し、積み重ねれば140メートルにもなる。大阪の通天閣よりもずっと高いんですよ」と、ヴォックスストラム氏はユーモアを交えて教えてくれた。

飽くなき挑戦を支える「幼い日の闘病の記憶」

 環境保護だけでなく、患者さんを支援するプログラムも多数行っている。たとえば、「無償提供プログラム」と呼ばれる活動だ。新薬は、厚生労働省によって製造販売が認められた後、すぐに病院等で処方されるようになるわけではない。通常は、公定価格として国が定めた薬価の一覧表に記載されることで健康保険が適用され、ようやく処方が可能となる。その手続きに時間を要するのだ。

「しかし、重篤な患者さんにとっては一日一日が非常に貴重です。そこで、厚生労働省の定める「保険外併用療養費制度」の下、倫理的な観点から、新しい治療薬を喫緊に必要としている患者さんに対しては、承認取得後、薬価が記載されるまでの期間に製剤を無償で提供しています」

 また、「ドナルド・マクドナルド・ハウス」に代表される、自宅から遠く離れて治療を受ける小児患者さんと付き添う家族が滞在する施設の清掃ボランティアや、必要物品の寄付なども行っている。

「清掃活動には、私や他のマネジメント層、各地の営業社員も参加しています。ご家族が、掃除や物品の補充といったこまごまとしたことに煩わされずにお子さんの治療サポートに徹することができるよう、力を注ぎたいと考えています」

 実は、ヴォックスストラム氏自身も、5歳の時に重い病気にかかり、約1年間の入院生活を送った経験があるそうだ。

「両親は頻繁に見舞いに来られるわけではなかったので、寂しかったですね。同じように入院している友達が何人もできましたが、ある日病室からいなくなった子が、そのまま戻ってこなかった――ということもありました。幼少時のこの経験が、よりよい治療を届け、患者さんに貢献したいという思いをいっそう強くしているのかもしれません」

 今後は、「Japan Vision 2025」の実現に向け、患者さん第一の精神のもと、がん、呼吸器、循環器・代謝・腎といった注力領域において科学の限界に挑戦し続けていくという。

「高齢化が進む日本においては、自分自身や周囲の人の健康状態を気遣うことが重要になり、病気を未然に防ぐ予防医学が大きなテーマになってくるでしょう。同時に、アストラゼネカではこの先数年間で複数の新たな治療薬を日本の患者さんに届けることを目指しています。それが実現すれば、新たに何百万人もの患者さんの生活に変化をもたらすことができるかもしれない。イノベーションを推し進めることで、患者さんの人生を変える新たな治療を生み出し続けていきたいと考えています」

 力強く語ったヴォックスストラム氏。
 その目は、常に患者さんと社会の未来を見据えている。

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