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AERA MONEY GUIDE 2019冬 ビジネスパーソンのための資産運用ガイド

文 / 田中 弘美 イラストレーション / 丹下 京子 デザイン / 宮本 一歩 企画・制作 / AERA dot.AD セクション


「老後2千万円問題」「〇〇ペイ」「キャッシュレス決済」「ポイ活(ポイント活動)」など、今年話題になった言葉や出来事の中には、私たちの生活に密着するものが多くある。流行は移り変わるもの。そう考えると、私たちの暮らしもどんどん変化していることが分かる。では、時代に即した資産運用、管理の仕方はどうしていけばいいか。節約アドバイザーの丸山晴美さんに聞いた。
節約アドバイザー
丸山 晴美 さん
外語系専門学校を卒業後、旅行会社、コンビニ店長などを経て、2001年に節約アドバイザーとして独立。同年、ファイナンシャルプランナー(AFP)を取得。メディア、講演、イベントなど多方面で活躍中。著書に『50代から知っておきたい!年金生活の不安、解消します』(共著、幻冬舎)、『節約家計ノート2020』(監修、東京新聞)など。

資産運用編① 回避すべき三つの言葉 取り組みたい三つの行動

平均値では語れない 老後資金は人それぞれ

 2019年のバズワードの一つ、「老後2千万円問題」。6月に金融庁の金融審議会がまとめた報告書の中の、収入を主に年金に頼る夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみ無職世帯では、毎月の不足額の平均は約5万円であり、その先20~30年の人生を送るとすれば、不足総額は単純計算で1300万~2千万円になる、といった記述が発端だった。
 ただ、よくよく考えてみれば「老後資金として何千万円必要」というのは昔からよく聞くフレーズで、それぞれの家庭によって保有資産や収支の状況、ライフスタイルは大きく異なるため、「平均値」はあくまでも参考程度にしかならないのは周知のこと。老後資金が2千万円あれば十分な人もいれば、まったく足りない人もいる。
 とはいえ、少子高齢社会が進み経済成長が見込めない日本では、賃金上昇はかなわぬ夢かもしれないし、将来的にはインフレになったり、さらなる増税があったりする可能性も考えられる。老後のお金の問題について敏感な反応を示してしまうのも、仕方のないことだといえる。

インフレリスクから資産を守る投資、運用

 では、老後2千万円問題に向き合うにはどうすればいいのか。節約アドバイザーであり、ファイナンシャルプランナーでもある丸山晴美さんは「まず、ほぼゼロ金利である預貯金では、資産をインフレリスクから守れません。やはり、預貯金に比べ高い収益性が期待できる投資商品で、資産の一部を運用したほうがよいでしょう」と言う。
「なかなかお金がたまらない、資産形成がうまくできないという人は結構大勢いらっしゃいます。こうした人たちの共通点は、投資・運用について『分からない、怖い、面倒くさい』という3ワードを口にすること」と丸山さん。
「これを言ってしまうと、現状を見つめて収支を改善したり、将来に向けてお金をためたり、運用したりするチャンスを逃すことになってしまいます。定年延長や再雇用、再任用などで70歳まで働く機会があるとしたら、今30〜40代のビジネスパーソンは老後を迎えるまで30〜40年もの時間があります。老後資金はまだまだ準備できますし、『長期、分散、積み立て』の三つを意識すれば、投資・運用は怖いものではなくなるはずです」(同)
 お金は過去にさかのぼって、ため直すことはできない。気づいたそのときに、始めることが一番大事だといえる。

資産運用編② 無理のない節約生活やポイ活で投資が可能に

消えモノ消費をやめてコツコツ積み立て投資

 投資・運用を「分からない、怖い、面倒くさい」といわずに、将来のために「長期、分散、積み立て」を意識して取り組んでいこう。そのための制度もいろいろ充実している。税制上の優遇措置が設けられている少額投資非課税制度「つみたてNISA(ニーサ)」と個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」は、その代表例。
 ただし、投資、運用しやすい環境は整っていても、「先立つものがない」という人がいるかもしれない。だが、今や数百円からでも投資・運用ができる時代。ちょっと節約を心がければ、すぐにでも投資・運用の世界に足を踏み入れることができる。
「簡単に節約できる方法は、まず生活習慣を見直すことです。健康に深刻な影響を与えるタバコをはじめ、出勤時や食後につい買ってしまうドリンク、仕事の合間につまんでしまうおやつなどの消えモノ消費が、自分にとって本当に必要なのか見極めることが大切です。一つひとつは少額でも、1カ月、1年と積もり積もれば相当な金額になるはずです。そのお金を投資に向けてみる。もともと消えてなくなっていたはずのお金ですから、元本割れするかもしれない、というリスクも割り切って受け入れやすいと思います」(丸山さん)

ポイントを活用してお試し投資デビュー

 また、キャッシュレス決済などでキャッシュバックを受けたり、ためたポイントを使ったりするのも節約の一環といえる。「最近では、獲得したポイントで投資ができる証券会社やサービスも登場しています。ポイントは、言うなれば『おまけ』。投資未経験者であれば、身銭を切らずに投資デビューできるチャンスです。また、これまでポイントに無頓着で、かなりのポイントを期限切れで失効させてきたという人にも、ポイント投資は向いていると思います」と丸山さんは言う。
 一方、ポイント投資を行うにあたっての注意点もいくつかある。例えば、証券口座の開設が必要なのか、口座管理料がかかるのか、投資できる商品は現物株式なのか投資信託なのか、どんな手数料があっていくらかかるのか、ポイントのほかに現金も併用して投資できるのかなど。証券会社やサービス提供会社によって、それぞれルールが異なるので、きちんと確認するようにしよう。おまけの活用だからこそ、無駄な手数料をかけるのは極力控えたい。

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