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桜美林大学新宿キャンパス
桜美林大学

多様なリソースの強み生かし桜美林大学は次の百年を目指す

2021年に創立100周年を迎える桜美林学園。「大学ランキング」の鈴木顕編集長が4月に開校されたばかりの桜美林大学新宿キャンパスを訪ね、畑山浩昭学長と対談。同大学の来し方行く末を聞いた。

文/武田 洋子 写真/慎 芝賢 デザイン/弾デザイン事務所 企画・制作/AERA dot. AD セクション

畑山浩昭
畑山 浩昭桜美林大学 学長

桜美林大学文学部英語英米文学科卒業。米ノースカロライナ大学で博士課程修了。2018年4月から現職。

鈴木畑山学長は桜美林のご出身ですね。

畑山当時はものすごく特徴のある先生が大勢いらして、授業が面白かった記憶があります。こぢんまりしたカレッジで、大らかな雰囲気でした。

鈴木教授や国際センター長も歴任されていますが、桜美林らしさはどんなところにあるとお考えですか。

畑山創立当初から「キリスト教精神に基づく国際人の育成」を掲げ、インクルーシブ(包括的)に多様な学生を受け入れてきました。全体的に勉強だけしてきたタイプは少なく、伸びやか。でもいったん火がつくと相当、伸びる。そんな可能性を秘めた学生が多いですよ。

鈴木桜美林大学はリベラルアーツ学群、ビジネスマネジメント学群など、学部制ではなく学群制を導入されていますね。

畑山学生がより主体的に学ぶには、従来の縦割りカリキュラムでは無理だと判断しました。そこで横断的に幅広い分野を組み合わせ、学部・学科を超えた学群という新たな学びの体系をつくったのです。例えばリベラルアーツ学群は文系、理系、社会系など七つの学問分野、33の専攻プログラムで構成されています。

鈴木学生は学群の中でもかなり多様な選択ができるわけですね。

畑山卒業までの4年間、所属する学群の専任教員がアドバイザーとして学期ごとに指導や助言を行いますが、「何を達成するために学ぶのか」は学生自身が見つけ出さねばなりません。

鈴木顕
鈴木 顕朝日新聞出版「大学ランキング」編集長

鈴木何事かを成すための学問であると。

畑山はい。うちは学群ごとにキャンパスを分けていますが、目的に応じて町田キャンパスの学生が新宿キャンパスに来て講義を受けてもいい。自分次第でどんどん学びは広がります。知的好奇心が旺盛なので、授業に求めるレベルも高いですよ。昔ながらの一方的な講義ならオンラインでいいよ、と。わざわざ大学へ来るだけの魅力や意義がなければいけない。

鈴木この新宿キャンパスの教室は椅子も机も簡単に動かせて、自由に空間を設計できるようになっています。どのような意図があるのでしょう。

畑山新宿キャンパスはビジネスマネジメント学群の拠点です。レジュメを事前に読んでおき、授業はそれをもとにした議論が中心になるのでこういうデザインにしました。

鈴木アメリカの大学と同じスタイルですね。

畑山企業とのタイアップも多く、実際的な職業体験の場にもなっています。

異質な存在との摩擦乗り越える真の国際化

鈴木「大学ランキング」の調べでは、海外留学する学生数が全国の大学でトップ10に入っています。

畑山オープンキャンパスでは中高生に、中国語や英語ができると、世界の巨大なマーケットでビジネスができると伝えています。そうすると留学に興味のある子が入学してきます。いいなと思わせた分、実現できる環境はつくりますよ。

鈴木海外からの留学生数も全国の大学の中で上位です。

畑山今は840人ほどいます。全学生1万人の4分の1くらいに上げたいので、まだまだ。中国、韓国をはじめとするアジア圏からの留学生がメインです。

鈴木しかしそれだけ人数がいたら、学内でも異文化交流できそうです。

畑山自分と違う人が生活空間にいて、摩擦がありつつもコミュニティーをつくっていく経験こそが真の国際化教育だと思っています。摩擦のないところには成長もありませんから。

思いがけないユニークな学生を生み出していく大学

鈴木来年春には芸術文化学群の東京ひなたやまキャンパス、多摩アカデミーヒルズに航空・マネジメント学群が開設されますが、これらは次の百年への布石でもあるのでしょうか。

畑山そうですね。「大学ランキング」って留学生数とか女子学生数とか項目がいろいろあるでしょう。あの一つひとつがリソースであり、それを組み合わせて初めて大学の全体像が見えてくるものだと思うのです。学群もリソースの一つです。多様なリソースの組み合わせこそが本学のような比較的規模の大きい大学の強みだと思います。異なるリソースを持つ他大学との連携にも大いに興味がありますね。

鈴木そういう視点で「大学ランキング」を見てくださっているのは面白いです。では今後も学群は増えそうですね。

畑山構想は既にあります。学群を超えた化学反応も面白いんですよ。例えば健康福祉学群の学生が統計学や美術の単位を取っていたりして、大学側が組んだカリキュラムで想定される人物像とは全然違うユニークな学生たちが出てきています。だから本学の学生のタイプを聞かれても、可能性を秘めているとしか答えられない(笑)。ひと括りにはできないから。

鈴木大学の規模が大きくなると、他分野とのつながりは希薄になりがちですが、桜美林は逆ですね。

畑山各キャンパスは創立当初の小さなカレッジのイメージです。それを統合する大きな母体が桜美林大学というユニバーシティーであると。どの学群にも、「桜美林大学が」芸術を学問するとこうなる、ビジネスを学問するとこうなる、という共通の観点があるわけです。だから横につながっていきやすい。

鈴木学ぶ意欲が湧くのもわかります。だから学生が伸びるんですね。

畑山建学の精神は不変ですが、今後も新しい組み合わせで思いがけない化学反応を生み出したいと思います。

畑山浩昭と鈴木顕

編集長後記

私はかつて東京・町田に住んでいて桜美林大学には昔から馴染みがありますが、改めて風通しのいい大学であると感じました。今回伺った新宿キャンパスには、ビジネスマネジメントを学ぶためのさまざまな仕掛けがあります。変化をよしとし、そのために必要な場を積極的につくっていくという畑山学長の、経営者でありつつ教育現場の目線にも立ったビジョンは興味深いものでした。

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提供:桜美林大学