英語に強くなる⼩学校選び 2020 AERA English 特別号

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隅田英一郎さん
1982年、電気通信大学大学院修士課程修了。99年、京都大学大学院博士課程修了、京都大学大学院博士(工学)取得。82年、日本アイ・ビー・エム入社。2007年からNICT。30年以上、機械翻訳の研究に従事。

20年後の世界はどうなっている?子どもたちの未来予想図

これからの世の中を生き抜く力をつけるための学校選び。
わが子が大きくなったころ、世の中はどうなっているのだろう?
第一線で活躍する研究者、有識者に未来予測を聞いてみました。
文/神 素子 Motoko Jin 写真/大野洋介 Yosuke Ono
デザイン/洞口 誠、大内 和樹 企画・制作/AERA dot.ADセクション

AI時代の到来で、英語は不要になる?

 もしかしたら、もう英語学習は不要? そう思わせるのが音声翻訳アプリ「VoiceTra(ボイストラ)」だ。使い方はごく簡単。スマートフォンにアプリをダウンロードし、画面に向かって日本語を話すだけ。瞬時に翻訳された音声が流れてくる。さらにそれを日本語に訳し直した文が画面に表示されるので、誤訳のチェックもできる。英語はもちろん、アジアやヨーロッパなどの31言語に対応している。

機械はTOEIC
900点台レベル

「現段階で400万ダウンロード、2020年には1千万を超えると思います。無料ですから皆さんもどうぞ!」と開発者である情報通信研究機構(NICT)の隅田英一郎さんは笑う。支持を集める理由は翻訳精度の高さだ。英語ならTOEIC900点台レベルだというから驚く。日常会話はもちろん、病気や災害時の対話も正確に訳す。大阪メトロで「堺筋線」を「堺マッスル」と間違えた自動翻訳が話題になったが、ボイストラは誤訳しなかった。人間の脳の神経回路を模した「ニューラル自動翻訳」、すなわちAIの学習機能を機械翻訳に導入した成果だ。 「ここ2〜3年で機械翻訳の精度は飛躍的に向上しました。10年後には世界中の人が自分の国の言葉だけでコミュニケーションが取れる社会になっているかもしれません」

英語学習の必要性を
選択できる時代に

 そうであるなら語学学習なんて不要な時代なのか、というと隅田さんの答えはノーだ。
「逆に、より高い語学力が必要になる場合もあります」
 たとえるなら洗濯だ。洗濯機が誕生し、洗濯はラクになった。一方で手洗いもするし、クリーニング店も利用する。
「機械翻訳で、異文化コミュニケーションは盛んになるでしょう。そのとき『自分の思いは自分の言葉で伝えたい』『機械翻訳では満足できない』と感じる人も増えるはずです。誤訳もゼロにはできませんしね。でも、語学学習にかける時間を別の活動に注ぎたい人もいますよね。そんな人は機械に任せる。選択できる時代になるのです」


機械翻訳の精度は上がっている。機械に任せるのも手です