その“目力”を維持するために 歌舞伎役者 中村獅童さん

グッとこちらを見据える目に力のこもる中村獅童さん。
「歌舞伎界の異端児」と言われた若き日を経て40代を迎え、様々な変化があった。大病を乗り越える一方で、目のケアの大切さにも気づいたという。激動の日々の中で集中力を高め、今日も舞台に立ち続ける。

文/市川 安紀 撮影/吉場 正和 企画・制作/AERA dot. AD セクション

集中力を高める劇場での“儀式”

 歌舞伎はもちろん、現代劇から映像まで、俳優として幅広く出演している中村獅童さん。ジャンルを超えた活躍ぶりは周知の通りだが、やはり物心ついた頃から長い時間を過ごしてきた劇場という場所には特別な思いがある。

 「普段は現代の生活ですけれど、劇場に一歩入ると、歌舞伎座であれば三味線の音がしたり、びんつけ油の匂いがしたり。そういう中で自分の楽屋で鏡台に向かい、化粧をして身支度を整えていくことで、気持ちが集中するんです。舞台に出る前には必ず神棚にお祈りをして、ご先祖様や今は亡き先輩たちに思いを馳せる。そうすることで集中力を高めているのかもしれないですね。劇場って本当にいろいろなものが宿っている場所なんですよ」

 その劇場で時に喜劇を演じて観客を笑わせ、人情芝居で大いに泣かせる。日常のひとときを忘れさせるそうした様々な芝居を演じるうえでも、特に大切なのは「目」だという。

 歌舞伎でも踊りでも、どんな芝居でも目の表情は大事ですね。相手の目を見る、横目を使う、歌舞伎の見得では目を寄せる……。目が死んでいたらお話になりませんから。例えば見得であれば、動作は見ていれば真似できるけれど、そこに演じる者の気持ち、魂が入るからお客さまが拍手をしてくださるのであって、グッと漲(みなぎ)るものが目にも宿っていないといけないんです。これは教えてできるものではないとよく言われることで、結局は自分の気持ちの持ちようなんですね。当たり前のようだけど、舞台の上ではどんな瞬間も気が抜けない。目にも常に神経を集中させています」

最近気づいた見え方の変化

 目は口ほどに物を言い、のたとえ通り、目は表現手段として重要な要素であることがよくわかる。一方で、「物を見る」という人間の機能としてはもちろん一生の付き合いとなるわけで、俳優という職業柄欠かせないのは、「台本を読み、覚える」というプロセスだ。

 「家族が寝静まってから覚えたり、短期間で覚える必要があるとホテルに缶詰めになる時も。逆にファミレスみたいにザワザワしている場所のほうが覚えやすい場合もありますよ。今は朝早く起きて覚えることが多いかな。昔と違って、夜もすっかり早くなりました(笑)。大病をしたことで考え方も変わりましたし、若くは見えても45歳なので、舞台でよりいっそう元気でいられるために体のリズムをきちんとつくっておく必要がありますからね。

 目に関して言えば、ここ2年くらいで台本を読んで覚える時にちょっと目がかすんだりして、字が見づらくなってきたんです。今までは目のケアなんて全然考えたことはなかったけど、裸眼のまま無理をしていると良くないと聞くし、だいいち目が疲れるしで、これは早めにケアしないといけないなと。それで台本を読む時用と、車を運転する時用に、遠近両方の眼鏡を作ったんですよ。舞台の本番中は全然平気ですけど、やっぱりよく見えると疲れ方が違いますね」

歌舞伎役者にも多いコンタクト派

 獅童さんはきわめてオープンだ。先ほどの話に出てきたように、昨年はがんを患ったことを公表し、手術、治療を経て無事、年末に舞台復帰、現在に至っている。「目」の変化についてもまた然(しか)り。年齢を重ねれば誰でも老眼の症状に悩まされる可能性があるわけで、俳優という多くの人に見られる職業からすれば若々しいイメージも大切にしたいところでもあるだろうに、「最近、見えにくくなっちゃって」と率直に明かしてくれる。

 「役者仲間ではあんまりそういう話はしませんけどね。やっぱりこういう人前に出る仕事だから見えを張っているというか、オッサンくさいことはみんな言わないよね(笑)。でも歌舞伎役者でも舞台の役者さんでも、コンタクトをつけている人は多いですよ。老眼でも、コンタクトで矯正していれば分からないですしね」

 獅童さんの場合は、遠近両用コンタクトをよく知らなかったため、今は眼鏡を使い分けているということだが、遠近両用コンタクトであれば一枚で近くも遠くも見えるため、掛け換える煩わしさもないし、見た目も変化しない。「そういう意味ではコンタクトのほうがいいでしょうね」と、興味深げに答えた。

 そうして自身の体をケアする必要性を痛感するのも、大病を克服したからこそ。

 「一度きりの人生だからこそ、命がけと言ったら大げさかもしれないけれど、それくらい魂を込めて、日々舞台に立っています。そのためには集中することと同時に、普段の生き方も大事。『病気する前よりも元気だよね』と思っていただけるように、新生・中村獅童として突っ走っていきたいですね」

中村獅童さん

なかむら・しどう/1972年生まれ。8歳で歌舞伎座で初舞台を踏み、二代目中村獅童を襲名。多彩な分野で活躍し、代表作に舞台「大和三銃士」「青い瞳」、歌舞伎「勧進帳」「義経千本桜 すし屋」「四谷怪談」「あらしのよるに」など。今年3月には三谷幸喜作・演出の舞台「江戸は燃えているか」に主演。4月28・29日に「初音ミク」と共演する超歌舞伎「積思花顔競/祝春超歌舞伎賑」が控える。

見えにくさを感じたら…
遠近両用コンタクトレンズで早めの対策を!

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年齢を重ねるとピントを合わせる働きが徐々に低下するため、近くの文字が見えにくくなったり、近くをずっと見ていて遠くを見るとすぐにピントが合いにくくなる※1。見えにくさを我慢していると、目の疲れや肩こりにつながる可能性があるので、早めに眼科医に相談しよう。年齢とともに涙の質と量が変化して目の乾きを感じやすくなるので、うるおいが続くコンタクトレンズを選ぶことが大切だ。

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独自の水分三層構造により、レンズ最表面のベールは含水率100%近く※2。うるおいとなめらかさで、快適なつけ心地※1

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※1 個人差があります。
※2 レンズコア・表面の含水率の測定方法は、レンズ全体の含水率の測定方法とは異なります。

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・コンタクトレンズは高度管理医療機器です。必ず眼科医の検査・処方を受けてからお求めください。ご使用前に必ず添付文書(取扱説明書)をよく読み、取り扱い方法を守り、正しく使用してください。装用時間・使用期間を正しくお守りください(装用時間には個人差があります。眼科医の指示に従ってください)。目の定期検査は必ずお受けください。少しでも目に異常を感じたら直ちに眼科医の検査をお受けください。

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