[PR]イクメンの星、先輩ビジネスマンが若手社員にアドバイス「育児ならではの喜びと自分の成長を感じています」 |AERA dot. (アエラドット)

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[PR]イクメンの星、先輩ビジネスマンが若手社員にアドバイス「育児ならではの喜びと自分の成長を感じています」

文/音部美穂 写真/松崎浩之(INTO THE LIGHT)企画・制作/AERA dot.AD セクション
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写真提供:ピクスタ

写真提供:ピクスタ

 共働き家庭の増加に伴い、「自分も育児に積極的に取り組みたい」と思う男性は増えている。しかし、育児休業(以下、育休)の取得にはつながっていないのが現実だ。国は、男性の育休取得率の数値目標を「令和2年までに13%」と掲げているが、平成30年度の男性の育休取得率は、わずか6.16%にとどまっている(※)。
 男性の育休取得には、個人の意思だけでなく、企業側の理解や支援が不可欠だ。そこで、厚生労働省が主催する「イクメンプロジェクト」では、「イクメン企業アワード」を開催し、男性の育児と仕事の両立を積極的に推進する企業を表彰。また、「イクメンプロジェクト」では、イクメンのロールモデルとなる「イクメンの星」を選定し、その経験を伝えるなどの啓発活動を行っている。
 一方で、「将来的に子どもは欲しいものの、育児と仕事の両立ができるか不安」という男性もいるかもしれない。今年2月に結婚したばかりの四方薫さんもその一人。そんな四方さんが、現在3歳の娘が誕生した日から1カ月の育休を取得した「イクメンの星」上笹遼さんに、両立の極意を聞いてみた。

※厚生労働省「平成30年度雇用均等基本調査」

*  *  *
四方さん(以下、四方):僕は今年結婚したばかりなんですが、夫婦ともに子どもが好きで、早く子どもが欲しいと思っています。一方で、子育ての大変さや、育児と仕事の両立のイメージが具体的にわかなくて。上笹さんはお子さんが生まれるまで、どうでしたか?

上笹さん(以下、上笹):僕も、もともと子どもが好きで育児に関心がありました。妻の妊娠が分かってからは、妊婦健診に付き添っていましたが、「自分は父親なんだ」という実感は正直、あまりなくて……。
育休に関しても、取得してみたいなと漠然と考えていましたが、そのときはどこかひとごとだったかもしれません。本気で育休を取ろうと考えたきっかけは「あなただけずるい」という妻のひとことでしたね。
四方薫さん(27)<br>ユニファ株式会社勤務。営業職。
今年2月に結婚したばかり

四方薫さん(27)
ユニファ株式会社勤務。営業職。 今年2月に結婚したばかり

四方:えっ!?「ずるい」というのは、どういうことですか?

上笹:僕も妻もキャリア志向で、やりがいを感じながら仕事に打ち込みたいと考えるタイプ。なので、「私だって仕事を頑張りたいのに、私だけキャリアが断絶されるのはつらい」というのが妻の本音でした。「そもそも、生まれてくる子は私だけの子じゃなくて、私とあなたの子。協力して育児と仕事を両立して、二人ともキャリアを諦めないように支え合いたい」と言われ、妻は自分よりもずっと切実な思いを抱いているって気づかされたんです。
また、実家が遠いため里帰り出産はしないと決めたこともあり、産後の大変な時期を二人で乗り切るために育休の取得を決意しました。

四方:育休を取りたいと上司の方に伝えたときは、どのような反応でしたか?

上笹:開口一番、「いいじゃん!」って言ってもらえました。当時の上司である部長は女性で、子育て経験があることも関係しているでしょうね。「パートナーのことを支えてあげられるのはあなただけ。だから遠慮しなくていい」と言われ、すごくほっとしました。

四方:それは心強いですね。職場には育休取得経験がある男性が多いのですか?
上笹遼さん(32)<br>株式会社NTTデータ勤務。育休取得当初は営業職で妻は会社の同僚。
第21回「イクメンの星」に選ばれた

上笹遼さん(32)
株式会社NTTデータ勤務。育休取得当初は営業職で妻は会社の同僚。 第21回「イクメンの星」に選ばれた

上笹:まったくいないわけではないのですが、決して多くありませんでした。少なくとも当時、僕が日頃かかわっている身近な範囲にはいませんでした。だからこそ、自分がロールモデルになりたいという思いもあったんです。

四方:育休によってキャリアが中断することに不安はありませんでしたか?

上笹:それが一番不安でした。当時は社会人7年目で、自分にまかせてもらえる仕事も増えてきた時期だったし、今後のキャリアに対する目標もあったので。その気持ちを上司に率直に打ち明けたら「限られた時間の中で、生産性を上げる工夫をしながら成果を出すことを評価したいし、人間として成長して帰ってくることを楽しみにしているよ」と背中を押してくれました。その言葉で不安が払拭できましたね。

四方:育休に入る前に、仕事上ではどのような準備をしていましたか?

上笹:引き継ぎ先を一人にすると、その人に大きな負担をかけてしまいます。そのため、上司に相談してチームのメンバーに振り分けさせてもらいました。周囲に負担をかけることは間違いないので、少しでも一人当たりの仕事量を減らせるように工夫することが大切だと思います。

四方:そうなんですね。そういったことも事前に上司に相談して、対策を考えておくべきなんですね。では、育休に入ってから、上笹さんは育児や家事をどのように担当していたのでしょうか?

上笹:僕が唯一できない母乳をあげること以外はすべてやっていましたね。妻が授乳と体調の回復に専念できるよう、娘のおむつ替えや沐浴はもちろん、家事全般も担っていました。

四方:もともと家事は得意だったんですか?

上笹:いえいえ全然(笑)。掃除や洗濯は問題なかったんですが、料理が最大の難関だったなぁ。それまで僕が作れたのは、カレーや焼きそばといった一品料理ばかり。でも、妻に栄養をつけてもらうために、野菜をたっぷり使った和食などを作りたいなと考えると、まず献立を考えるところから始めないといけないんです。主菜と副菜を考えて、それに応じた買い物をして……というのが毎日となると、なかなか大変。「この調子だと妻が育休から復帰した後、家庭が回らなくなる」と危機感を覚えましたね。

四方:たしかに、毎日、仕事から帰った後に買い物して料理を作って……と考えると、すごく大変ですよね。どうやって乗り切ったのでしょうか?

上笹:育休中に、「週末1週間作り置き生活」を考えてみたんです。金曜の夜に翌週1週間分の献立を考え、土曜に買い物、日曜の午前中に料理をするという方法で、だいたい主菜6品、副菜6品を一気に作ります。
上笹さんが手がける6日分の料理。栄養のバランスと調理時間の短縮を考え抜いている

上笹さんが手がける6日分の料理。栄養のバランスと調理時間の短縮を考え抜いている

四方:12品も作るんですか⁉ すごいですね!

上笹:最初は5時間以上かかっていました(笑)。でも、今ではすっかり慣れて、また妻とも一緒に作り、2時間程度でできるようになりました。

四方:育休中から、仕事に復帰した後のことを見通して対策を練っていたんですね。パートナーの方は、いつ頃仕事に復帰したんですか?

上笹:子どもが10カ月になるタイミングで保育園に預け、職場復帰しました。私の勤務先では、個人の必要に応じて時短勤務を4、5、6時間から選ぶことができるので、6時間勤務から復帰し、1年経たずにフルタイムに戻ったという経緯でした。それができたのも、僕の育休中に育児と仕事を両立させるためのイメージを二人で具体的に思い描けたのが大きいですね。育休は、両立の基盤をつくるための準備期間だったのだと思っています。

四方:現在はどのように育児や家事を分担していますか?

上笹:実は、明確な分担って決めていないんです。当初は、きっちり分担を決めようと思っていたんですが、仕事の状況によってはできないこともありますから。たとえば、保育園から「お子さんが熱を出したのでお迎えに来てください」と連絡がくることがあって、その第一連絡先は私に設定しています。でも、仕事が立て込んでいてすぐに行けないときは、妻に連絡して行ってもらったり。そうやって柔軟に対応するようにしています。ただ、明確に分担を設定しない代わりに、「どちらかが忙しくてバタバタしているときに、ボーっとしているのはやめよう」というルールを決めています。

四方:たしかに、自分がすごくバタバタしているときに相手がソファに座ってスマホに夢中になっていたら、腹が立っちゃいそうですよね。

上笹:そうそう。だから、そのルールをお互いが守っていれば、「自分だけがやっている」とケンカになることもないんです。

四方:平日、仕事から帰った後はどのようなスケジュールですか?

上笹:定時は午後5時半なんですが、繁忙期でなければ僕は5時頃に切り上げて保育園に迎えに行くことが多いです。その後、家族みんなで夕食を食べて、娘と一緒にお風呂に入り、寝かしつけてから、自宅で仕事を再開。子どもが生まれる前までは、夜遅くまで会社に残って働くこともいとわなかったんですが、今は少しでも早く帰って、子どもとの時間をつくりたい。そのために、短時間でいかに成果をあげるかをすごく意識して働くようになりましたね。
左/乳児期の頃にミルクを飲ませている上笹さん。右/在宅勤務時は、パソコンに向かいながら育児にいそしむことも

左/乳児期の頃にミルクを飲ませている上笹さん。右/在宅勤務時は、パソコンに向かいながら育児にいそしむことも

四方:育児のために仕事のスタイルを変えることに対して、職場の理解を得られているんですね。理解してもらうために、心がけていることはありますか?

上笹:まず、「育児とキャリアを本気で両立させたい」と上司や同僚に伝え、自分のスタンスを明確にしたことです。また、子どもの急な発熱などで仕事に穴をあけてしまうこともあるので、常に優先順位を考え、締め切りは前倒しして、スケジュールを組むように心がけています。
あとは、上司や同僚と、これまで以上に積極的にコミュニケーションをはかるようになりました。雑談程度であっても、日常的に話をしておくことで、仕事の状況が共有できたりするので。

四方:そうなんですね。育児の経験が、仕事にも役立っていそうですね。

上笹:そのとおりです。育児と仕事って相反するもののようで、実はつながっているんですよ。僕が日々感じているのが、「子どもを育てながら自分も成長しているな」ということ。仕事の生産性を上げられ、料理が短時間で作れるようになったのも、育児を経験したからこそです。

四方:仕事では味わえない喜びを感じる瞬間はありますか?

上笹:子どもの成長を感じるときですね。あんなに小さかったのに、次々とできることが増えていって、毎日新しい発見があるんですよ。これは、子どもと深くかかわっているからこそ感じられることではないかと思います。あとはやっぱり、娘が「パパ大好き」と言ってくれることかな(笑)。「お風呂もお散歩もパパと一緒がいいの~!」なんて言われたときのうれしさは、言葉では言い尽くせませんね。

四方:それはうれしいだろうなぁ。ただ、僕はサッカーが趣味なんですが、子どもができたら自分の時間がなくなって、サッカーはできなくなるのかなと思うと、少し複雑な気持ちになっちゃうんですよね……。

上笹:たしかに、自分の趣味に割ける時間はかなり減りました。僕もずっとサッカーをやっていたんですが、今ではやる時間が全然ないですね。でも、代わりに別の楽しみが生まれたと思います。僕も妻もスノーボードが好きなので、娘を連れてゲレンデに行ったり。自分だけの楽しみが「家族と一緒に楽しむ時間」に変わった気がします。
とはいえ、やっぱり自分ひとりの時間も大切ですよね。だから、「今日は僕が子どもを見ているから、映画でも見てきたら?」と、妻がリフレッシュできる時間をつくれるようにしています。もちろん、妻も同じように僕を気遣ってくれています。
休みの日も子どもとの時間をつくることに積極的。育児を通して自分自身の成長も感じるという

休みの日も子どもとの時間をつくることに積極的。育児を通して自分自身の成長も感じるという

四方:すごく素敵ですね。理想の夫婦像です!

上笹:ありがとうございます。妻には、育休中も今も「ありがとう。助かってる」とよく言われます。感謝してもらいたくてやっているわけではないけれど、口に出して言ってもらえると、やっぱりうれしいですね。

四方:もし、この先二人目のお子さんに恵まれたら、また育休を取得する予定ですか?

上笹:もちろんです。ただ、次は上の子の世話という前回にはなかった課題もあるので、1カ月では足りないかもしれない。その点は、考えなければいけないですね。

四方:職場には、上笹さんに触発されて育休を取得したいと考える男性社員は増えていますか?

上笹:社内セミナーやイントラネットで積極的に自分の経験を発信していることもあって、「自分も育休を取ってみたいんだけど」と相談を受けることが増えてきましたね。いざ育休を取りたいと思っても、「言い出しづらい」とか、「キャリアが心配」など、モヤモヤした気持ちになることがあるかもしれません。そんなときはぜひ、自分の思いを口に出して上司や同僚、パートナーに伝えてほしいです。黙っているだけでは何も伝わりませんから。自分の思いを伝えることで、自分が何に悩んでいるのかが明確になるし、周囲への理解を求める第一歩を踏み出せると僕は思います。

四方:育児と仕事の両立について、具体的に知ることができて、とても参考になりました。上笹さんの話をもとに、妻とも話し合っていきたいです。特に、1週間作り置き生活はぜひマネしてみたいですね。僕の会社でも、男性で育休を取得している人はまだいないので、自分が第1号としてロールモデルになっていけたらいいなと思います。

上笹:いつか「イクメンなんて言葉もあったね」と言われるぐらい、育児をする男性が当たり前にあふれる世の中になればいいなと思います。

四方:そうですね。本日はありがとうございました。

*  *  *

 男性の育休取得をバックアップするため、国としてもさまざまな施策を用意している。
 育休は基本的には子が1歳に達するまでの期間だが、「パパ・ママ育休プラス」といって、夫婦ともに育休を取得すると、子が1歳2カ月に達するまでの間に1年間休業することが可能。
 妻の出産後8週間以内に夫が育休を取得した場合、特例として育休を再度取得することもできる(パパ休暇)。
 また、休業中賃金が支払われない場合などは、雇用保険から最高で月額賃金の67%相当額が「育児休業給付金」として支給され、育休中は社会保険料(健康保険、厚生年金保険)が本人負担、事業主負担とも免除される。
 子どもを持つ前から制度について知り、イメージを膨らませておくことが、育児と仕事の両立をスムーズに実現するポイントのひとつになるだろう。

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提供:厚生労働省

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