2月号ワインジャーナリスト  山本昭彦 Yamamoto Akihiko新しいライフスタイル おうち飲みは必須のたしなみ (1/2) |AERA dot. (アエラドット)

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2月号
ワインジャーナリスト  山本昭彦 Yamamoto Akihiko
新しいライフスタイル おうち飲みは必須のたしなみ

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『絶対はずさないおうち飲みワイン』
朝日新書より発売中

 日本人が年間に飲むワインの本数をご存じだろうか?

 4・2本である。量にすると3・2リットル。世界で最も多く飲むのはポルトガル人の82本。全く及ばない。

 平均的な会社員が1年間で、ワインを口にする機会を想像してみよう。
 まずは、ボジョレー・ヌーヴォー。ピーク時より半分以下に減ったとはいえ、日本は依然として世界一のヌーヴォー輸入大国である。続いて、クリスマスのシャンパン。歓送迎会での飲み放題。まあ、そんなところだろう。

 ワインはまだ、日本でコモディティ化しているとは言いがたい。それを示すのが書店のワイン本コーナーだ。いや、言い方を間違えた。ワイン本コーナーがある書店はそもそも少ない。飲み物コーナーの一部にワイン本がまぎれこんでいる。大半は入門本である。

 ワインを楽しむには、多少のお勉強が必要と思われている。この考え方、半分は間違っていて、半分は的を射ている。習うより慣れろ。量を飲めば、いつしか自分なりの飲み方のスタイルはできる。そこに行き着くまでに、時間もお金もかかるとしても。

 一方で、ワインはほかのアルコール飲料と違って、背景に奥行きの深い文化が広がっている。音楽や文学を生み出すインスピレーションとなり、外交の道具にも使われてきた。頭で飲むと、おいしさが増すお酒でもある。

 問題はいつワインの世界に飛び込むか。今こそがそのタイミングである。リモートワークを迫られ、遠出に足が向かない。気楽な外食もままならない。その分、おうちで過ごす時間はたっぷりとある。自学自習により、最短距離でワインの上級者になるのをお手伝いするため、今回の本『絶対はずさないおうち飲みワイン』を書いた。

 出発点は超初心者から。ワインが絡むと、マウンティングしたがる“ワイン通”が多いが、気にする必要はない。そんな心構えから始めて、主な品種と産地をざっくりとおさえて、テイスティングの作法を身につける。料理とペアリングする方程式を把握したら、最後はワイン会を仕切れるようになる。それがおおまかな道のりだ。


(更新 2021/2/ 1 )


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