宮崎容疑者が大阪市内で逮捕された瞬間(提供)
宮崎容疑者が大阪市内で逮捕された瞬間(提供)

 茨城県守谷市の常磐自動車道で男性会社員があおり運転を受け、殴られた事件で茨城県警に指名手配され、逮捕された会社役員宮崎文夫容疑者(43)が19日午前、移送先の茨城県警取手署に到着した。

 県警は宮崎容疑者の交際相手の喜本奈津子容疑者(51=大阪市東住吉区)も犯人隠避容疑で逮捕している。

「逃げも隠れもしませんから!生野警察署に電話させてください!」

「東住吉警察署には嫌な思い出があるんです!」

「何されるかわからない!」

 大阪市東住吉区内の路上で18日午前、大立ち回りの末、身柄を確保され宮崎容疑者。帽子にサングラスにマスク姿で捜査員ともみ合いになりながら、大声で喚き散らした。

 あおり運転の際に同乗していた、喜本容疑者もその場に駆け寄り、「あおってきたのはむこうからなんですよ!」などと話していた。

 その後、大阪府警の警察官も駆け付け、怒号も飛び交い辺りは騒然となった。何とか捜査車両に乗せられた宮崎容疑者は東住吉署で傷害の逮捕状を執行され、午後には茨城県警取手署に移送された。

 宮崎容疑者は移送中も終始、顔を覆っていて表情をうかがうことはできなかった。茨城県警によると、調べに対して宮崎容疑者は「男性を殴ったことは間違いない」と容疑を認めているという。また喜本容疑者も宮崎容疑者を匿ったことを認めているという。

「とにかく社会的影響が大きい事件。傷害罪を固めてから、道路交通法違反、暴行罪、代車を返却しなかったことによる横領罪の適用も視野に入れる。挙動不審で薬物摂取疑惑も浮上しており、毛髪からの薬物の簡易鑑定も行われる予定だ」(警察庁関係者)

(本誌・羽富宏文)
※週刊朝日オンライン限定記事