4K相当の性能がある韓国LGの有機ELテレビも目を引く。取材したビックカメラ有楽町店で画像を確かめたが、4Kと比べて全く遜色ない。安蔵さんも「有機ELの画面は、黒の締まりがいい」という。

 最近は暗い話ばかりが世間をにぎわす薄型テレビ業界だが、千載一遇の好機が来るかもしれない。JEITAによると、国内の市場規模は年800万~1千万台で、買い替え周期は6~8年。エコポイント制度とアナログ停波の追い風があった10年は2519万台と爆発的に売れたが、その後は反動減で低迷が続く。

 今年は10年の特需の購入者が買い替えサイクルに入る。さらに、リオデジャネイロ五輪も目前に迫る。

 あるメーカー広報は「五輪期間中に日本勢が勝ち続けると、テレビ販売も伸びる。もう期間中は応援しますよ、ホントに……」。動機はどうあれ、頑張れニッポン!

■4Kテレビの売れ筋ランキング
順位/メーカー/型式/価格(税別)/主な特徴

1位/パナソニック/「ビエラ」TH‐55DX850/369,800円/ハイレゾ対応スピーカーを搭載し、高音質を実現
2位/ソニー/「ブラビア」KJ‐55X9350D/369,880円/大迫力の映像とハイレゾ対応の高音質を融合
3位/東芝/「レグザ」49Z700X/239,880円/「全面直下LEDバックライト」で、彩り豊かな映像
4位/パナソニック/「ビエラ」TH‐43DX750/199,800円/自然な色合いの映像とともに、パワフルなサウンド
5位/LGエレクトロニクス・ジャパン/55UH6500/169,880円/値頃感を意識したスタンダードモデル

ビックカメラ調べ、価格は同グループでの実売価格

週刊朝日  2016年6月24日号より抜粋