「国際政治学者としてテレビに出ていたころの舛添氏は非常にまばたきが多かった印象がある。これは『運動性チック』といって、怒りや攻撃性を抑圧している人に出やすい症状。それが国会議員や都知事になってからは目立たなくなったので、ある種の権力や肩書を持つことが精神的な支えとなるタイプとも考えられる。今後も地位にしがみつこうとするのではないか」

■傲慢症候群の“診断基準”
[1]自己陶酔の傾向があり、「この世は基本的に権力をふるって栄達をめざす劇場だ」と思うことがある
[2]何かするときは、まずは自分がよく映るようにしたい
[3]偉大な指導者のような態度をとることがある。話しているうちに気がたかぶり、我を失うこともある
[4]自分の判断には大きすぎる自信があるが、ほかの人の助言や批判は見下すことがある
[5]自分の能力を過信する。「私には無限に近い力があるのではないか」とも思う
[6]「私がやろうとしていることは道義的に正しく、実用性やコスト、結果を検討する必要はない」と思うことがある
[7]政策を進めるとき、基本動作をないがしろにし、ミスや失敗を招いてしまう
(英国の神経科医デービッド・オーエン氏による)

週刊朝日 2016年6月10日号