「(50万円なんて)賄賂としては安すぎる。はした金で(大臣を)使って利益を取ったのかもわからない。なめられたもんだ」

 同番組に、ともに出演した共産党の井上哲士参院議員が呆れる。

「ああ、またかという感じです。あまりにも低レベルだが、政治家は言葉が命です。真意とちがうと言うのなら、政治家としての資質に欠けるということ」

 さらに憲法審査会では、丸山氏はこうも語った。

「日本がアメリカの51番目の州になれば、集団的自衛権は問題にならない。拉致問題も起こってない」

 日本が属国であるかのような“亡国”発言だ。元外務省国際情報局長の評論家、孫崎享氏が指摘する。

「アメリカの日本に対する認識とは乖離感がありすぎる発言です。押し掛けたら女房にしてもらえるとでも思っているのか。いろいろと不規則発言する人が続出しているが、安倍さんや麻生さんの機嫌を損ねる類いのものではない。今回の黒人蔑視発言のように露見せずとも、安倍さん周辺の人々の発想など、すでにオバマ大統領は知っていますよ」

 安倍政権が続く限り亡国の輩は尽きまじ、か。放置すれば国民が不幸になる。

(本誌取材班=松岡かすみ、牧野めぐみ、亀井洋志/黒田 朔、菅野朋子)

週刊朝日  2016年3月4日号