川崎老人ホーム転落事件 “死の天使”が生まれる介護環境

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(更新 2016/2/24 07:00)

職場環境が影響した可能性も…(※イメージ)

職場環境が影響した可能性も…(※イメージ)

「夜勤の仕事のストレスでつらかった」
「(被害者は)手がかかる人だった」。

 そんな理由で丑沢(うしざわ)民雄さん(当時87)ら3人の高齢者を殺害した今井隼人容疑者(23)が逮捕された。当時、川崎市の老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」に務めていた今井容疑者。精神医学や介護のプロたちが徹底分析した。

 精神科医の片田珠美氏は、3人続けて転落死させた点に注目した。

「今井容疑者は攻撃的衝動を制御できない『間欠爆発症』と考えられます。いわゆる『かんしゃく持ち』で、他人への暴力や器物の破壊を繰り返す。その爆発は、きっかけとなるストレスや心理社会的誘因と釣り合わないほど激しい。衝動的で計画性がない点も特徴的です」

 こうした傾向があっても、通常は人を殺すほどの攻撃的衝動を爆発させることはまれだという。ここまでの事態を生んだのは、職場環境も影響した可能性がある。

「Sアミーユ川崎幸町」では昨夏、職員4人が入所者に対し暴言を吐いたり暴力を振るったりしていたことが、入所者の家族が部屋に設置したビデオカメラの映像などにより発覚している。職員のモラルが荒廃していたことが推測されるのだ。片田氏がこう続ける。


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