「メイド・イン・ジャパン製品に対する圧倒的な信頼感が根底にある。最初は化粧品の爆買いから入った訪日リピーターが、新たなステージとして、サービス型の美容に着目するようになったのでは」

 中国の若い女性の間でカリスマ的な人気を誇る漫画エッセイスト、林竹(リンチク)さんは言う。

「リピーターの増加とともに、体験消費の需要はますます伸びるはずです」

 林竹さんによれば、中国で物価上昇が進み、国内旅行と日本への旅行の費用はさほど変わらないという。

「若い人たちは、日本の雑誌をガイド代わりにし、週末を利用して気軽に旅行している。スマホの翻訳アプリが発達するなど、個人旅行を楽しめる環境も整ってきた」

 美容バブルに沸く今年の春節。爆買いの次なるターゲットは、どこに向かうか。

週刊朝日  2016年2月19日号