号泣会見ではふさふさしていたヘアスタイルはスキンヘッドに (c)朝日新聞社
号泣会見ではふさふさしていたヘアスタイルはスキンヘッドに (c)朝日新聞社

「出廷させるまで大変でした。この後もまたドタキャンする可能性がありますからそれを見越し、収監と判断しました」(裁判所関係者)

 2015年8月、政務活動費の不適切な使用で詐欺罪などで在宅起訴された元兵庫県議の野々村竜太郎被告(49)の初公判が1月26日、神戸地裁で開かれた。

 昨年11月に予定されていた初公判を「ドタキャン」し、25日に、勾引状が発付され、強制的に出廷させられるという前代未聞の展開だった。

 あの号泣会見ではふさふさしていたヘアスタイルが一変し、スキンヘッドで法廷に現れた野々村被告。検察官は冒頭陳述で厳しく糾弾した。

「東京、福岡、城崎温泉などの日帰り出張、ほとんど行っていない」

「国民年金の保険料を支払ったのに、明細書を偽造して政務活動と偽って支出した」

 一方、野々村被告は初公判を欠席したことは詫びたものの、起訴内容については否認。

「政務活動費の返還を免れようとしたことはありません」と争う姿勢を見せたのだ。

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