幸福なラストマリッジを迎えるには?(※イメージ)
幸福なラストマリッジを迎えるには?(※イメージ)

 高齢化のなか、超熟年婚をする人が増えている。第2、第3の人生を謳歌しようと積極的にも思えるが、意外なトラブルも。それは身近な親族から理解が得られないことだ。ラストマリッジが幸福なものになりますように!!

 都内在住の義男さん(仮名・70歳)は、友人の紹介で知り合った圭子さん(仮名・63歳)と3年前に入籍した。義男さんは再婚で、35歳の独身の息子が1人。前妻は息子が10歳のときに死に、義男さんは亡き妻に代わり弁当を作ったイクメンパパ。一方の圭子さんは初婚だ。

 圭子さんに入籍の感想を聞くと、「やっぱり嬉しかった」とはにかんだ。

「でも、自分からは言いだせなくて」

 義男さんの息子とは以前表でばったり会ったが、「血相を変えて」去って以来、顔を合わせていない。

 義男さんと圭子さんは、別居している。義男さんは週1回、圭子さんのマンションに泊まりに行き、あとは実家で過ごし、たまに息子が住む家も訪れる。

「もしかして、息子さんにまだ話してなかったの?」

 圭子さんの質問に、義男さんは目をぱちぱちさせた。

「しばらくはね。でもお父さんの人生もあるからって言われたよ」

 初めは“ナイショ婚”だったのだ。籍を入れた場合、子供に言えないまま時間が過ぎることも多いという。

 都内在住の愛子さん(仮名・80歳)は、透さん(仮名・83歳)と4年前に入籍。二人は10年前に介護付き有料老人ホーム「星にねがいを」で出会った。熟年ヘルパーとして働くスタッフ同士、職場結婚で今も二人はホームで働いている。

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