そもそもラグビーを始めたのは6歳のころで、三つ上の兄(豊田自動織機シャトルズの松井謙斗選手)の影響なんです。兄が子供のころに母から「サッカーとラグビーどっちがしたい?」とチラシを見せられて、ラグビーを選んだ。兄がプレーする姿が格好良くて追いかけました。もし兄がサッカーをしていたら僕も今ごろサッカー選手かも(笑)。兄とは互いに忙しくてあまり会えないけど、LINEで「勝った」とか「次がんばる」とか報告する。兄は今も憧れであり、支えですね。

 あと、僕には大事なルーティンがあって、それは試合前に洋楽を聴くこと。ノリのよい曲で気分を高めるんです。

──今年の夢は何ですか?

 海外では7人制と15人制のラグビーを両立する選手は少ないのですが、僕は両方の代表としてがんばりたいんです。そのためには体力を向上してウェートも最低あと5キロ増やさないと。

 2月にはリオのための代表(選抜)合宿が始まります。大学時代にオリンピックで活躍するのが最大の目標で、その先に2019年の日本開催のワールドカップに出場するという夢があります。日々全力投球でその夢を掴みたいですね。それとNMB48のさや姉(山本彩)とお近づきになりたい(笑)。3年前に高校ラグビーで優勝したときの応援サポーターがNMBだった縁で、ツイッターもずっとフォローしている。いつか会いたいなぁ。

(取材=本誌・牧野めぐみ、藤村かおり、松岡かすみ)

週刊朝日 2016年1月15日号