目に付くのは、今年4月に学習院女子中等科に入学した愛子さまの不安定な学校生活だ。

 きっかけは6月中下旬にかけての皇太子さまのスイス訪問だった。皇太子さまが出発した日に愛子さまは発熱で学校を欠席。翌日から1学期の終わりまで遅刻や午後からの登校が続いたとも報じられた。愛子さまの中等科入学を境に、雅子さまの生活も昼夜逆転型に戻ったとも言われている。学習院関係者が心配する。

「期末試験の2日間と、終業式は欠席。初等科の卒業アルバムもお受け取りにならなかった。しかし終業式の2日前には、初等科から仲の良いお友達と富士急ハイランドにお出かけしていたとの報道があった。部活動にも参加なさっていませんし、中等科から入学した生徒さんと、なじんでおられないご様子」

 それでも愛子さまは、7月下旬には、2泊3日の「みなかみ自然学校」に無事に参加した。

 出発当日の朝、リュック姿でピンクの水筒を肩から掛けた愛子さま。遅刻ギリギリの登校ながら、先生方に頭を下げて中等科の校門をくぐった。翌日は、群馬県にある谷川岳の一ノ倉沢へのトレッキングだった。愛子さまは、他の生徒と一緒に山岳ガイドの説明を聞きながら自然観察メモを記入し、お昼は川べりでおにぎりをほおばった。居合わせた登山客がこう振り返る。

「愛子さまは同級生が忘れた帽子を拾ったようです。駐車場のトイレに並ぶ女の子たちへ駆け寄り、『これ落とした人いない』と声をかけていました」

 持ち主は名乗りをあげなかったようだ。愛子さまは帽子を持って下山した。

「トレッキング中も仲の良い女の子と少人数で、ずっとしゃべっていた。みんなで和気あいあいというより、ややさみしそうでした」(先の登山客)

 最近メディアで報じられる皇太子ご一家のご様子には厳しい視線も感じられる。皇学館大学の新田均教授(神道学)はこう解説する。

「神事でなぜ禊を繰り返すのか。人はいつも良い状態ばかりではない。お祓(はら)いで、身も心も清めることで、物事の好転に期待を込めるのです」

 伊勢参拝が、皇太子ご一家に、よい風をもたらすと願いたい。

週刊朝日  2014年8月15日号より抜粋