スイーツ食べてご満悦
スイーツ食べてご満悦
給スイーツ所には大勢の人が
給スイーツ所には大勢の人が
ISMの代表取締役社長CEO・高木貞治さんはスイーツマラソンの普及に情熱を燃やす
ISMの代表取締役社長CEO・高木貞治さんはスイーツマラソンの普及に情熱を燃やす

 近年、日本でも存在感を増している「ファンラン」。ランニングにエンタテインメント要素をプラスしたイベントで、泡まみれなって走る「バブルラン」やさまざまな色のパウダーを浴びて走る「カラーラン」などがある。そして、最近人気のファンランのひとつが「スイーツマラソン」だ。ランナーたちはレースの途中、給水所ならぬ「給スイーツ所(エイドステーション)」で、お菓子(スイーツ)が食べ放題というイベントだ。

【20万個のスイーツが並ぶ大会の模様を写真で】

 このスイーツラン、運営しているのは株式会社インターナショナルスポーツマーケティング(ISM)。ISMの代表取締役社長CEO・高木貞治さんは、自らスイーツラン運営に携わっており、今も現場に足を運んでいる。スイーツランは、フランスのレースからヒントを得て始めたという。

「フランスのワインで有名なメドックで開催しているマラソンを見たのがきっかけだったんです。参加者はワインを飲んだり、チーズを食べながら走るんですね。日本ではお酒を飲んで走るのは難しいだろうけど、スイーツならいけるのでは、と」

 2010年から始めたスイーツラン事業は、今回で6年目。今では女性を中心に毎回数千人の参加者を集める人気イベントだ。それだけの人数が走り、スイーツを食べる様子とはどんなものなのか……1月24日、江東区のシンボルプロムナード公園で行われたスイーツマラソンを取材した。

スイーツマラソンは基本的に、公園などの周回コースがある場所で開催されている。今回取材したのは7.5キロマラソンで、この公園内の1.5キロコースを5周回るというもの。

 コース途中の「給スイーツ所」には一口サイズにカットされたスイーツがずらり。準備するスイーツは実になんと20万個以上だ。これを、アルバイトスタッフらが準備、配布する。一口サイズのケーキに楊枝を刺し、杏仁豆腐を小皿に分け……と細やかな作業を女性スタッフが中心となって行っている。

 そうこうしている間に「あと5分で最初のランナーが到着します!」と運営スタッフから声がかかる。そして気がつけば給スイーツ所には黒山の人だかりが。

 ところで、このイベントのことを知った時からの疑問があった。食べ放題のスイーツを目前にして、参加者はマラソンに復帰するのだろうか?このイベント完走は必修ではないので、このままここで食べ続けていても、ルール上は問題ない。

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