高知への熱い思いがあれば、貴方もスターになれるかも?(高知家ALL STARS事務局提供)
高知への熱い思いがあれば、貴方もスターになれるかも?(高知家ALL STARS事務局提供)
埼玉ゆかりの芸能人や市長にまで広がる「埼玉ポーズ」(そうだ埼玉.com提供)
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ハリウッド映画をほうふつとさせる完成度の「W・R・S・B」(佐賀市提供)
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 千葉県船橋市の梨の妖精ふなっしーに、本県のくまモン、滋賀県彦根市のひこにゃん、といった、地方発のキャラクターが話題になって久しい。しかし、キャラクターだけでは表現しきれない地方の魅力もあるわけで……。そんな郷土愛がたっぷり詰まったPR活動を紹介したい。

 まずは、四国・高知県の「高知家 ALL STARS」キャンペーンだ。2013年度から県を一つの家族“高知家”とみてPRしている高知だが、3年目となる15年度は、「高知家の家族は、みんなぁがスターやき。」というスローガンを掲げ、高知にゆかりのある人を対象に“スター”を募集している。

 高知家のサイトは、バブル時代を思い起こさせるような、ギラギラとしたつくりだ。スターのジャンルは幅広く、サイトでは既に、スパッと切断されたカツオをモチーフにしたシュールなキャラクター、カツオ人間を“カツオ人間スター”、映画「釣りバカ日誌」の主人公ハマちゃんのモデルで、退職後、釣り好きが高じて高知に移住した男性を“釣りバカ移住スター”として登録、紹介している。

 他にも、“おきゃく(土佐弁で宴会のこと)大好きスター”や“カツオに首ったけスター”“土佐文旦早むきスター”など、続々とスターが誕生中だ。キャンペーンを展開する高知県地産外商公社によると、4月末現在、県内外の約300人がスターに名乗りを挙げているそうだ。

 登録は、高知家のサイトで、スター名や紹介文、プロフィール画像などを入力して行う。公開されるのはスターの証である“スターメガネ”を装着した画像になるので、シャイな貴方でも大丈夫そうだ。一部のスター登録者には、CMやポスター出演などでも活躍してもらう予定だという。

 キャンペーンのCMには高知出身の女優、広末涼子さんも登場。人生初という“ちゃぶ台返し”を披露し、「みんなぁのまわりにスターはおらんかえ?」と土佐弁で参加を呼び掛けている。

 お次は、一歩下がった県民性?で知られる埼玉県。14年9月に公開されたPR動画「そうだ埼玉」の中に登場する “埼玉ポーズ”なるものが話題を呼んでいるという。

 それは、手をいわゆる“オッケー”サインの形にして胸の前で交差させ、左足を少し前に出すというもの。埼玉の「県民の鳥」シラコバトをイメージしており、手はその羽を、人指し指と親指で作る円は埼玉の「玉(輪)」をイメージしているそうだ。

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