先のソチ五輪で銅メダルに輝いたノルディック複合の清水礼留飛(れるひ)選手は、日本にスキーを伝えたとされるオーストリアのレルヒ少佐にあやかって、父親が名付けた。最初はこの名前が嫌だったというが、「礼儀正しく、困難にも踏みとどまり、世界へ飛んで、羽ばたいていく」という意味がこめられていることを中学2年の時に聞き、考えを改めた。さらに世界大会で結果が出るようになってから、この名前のおかげで注目してもらえると今は感謝しているそうだ。

 キラキラネームをもつ一般男性にも話を聞いた。30歳のライターで、名前は「滝音」と書いて「たきおん」。放送作家であった父親がつけたもので、「光より速い」というドイツの物理学者が考えた概念だそう。兄は「織音(おりおん)」、妹は「美留季(みるき)」だという。「名前をすぐに覚えてもらえる」「ほかにない名前なのでとても気に入っている」など、ネガティブな感想はまったく聞かれない。

 難読名の人たちは「いつも呼び間違えられる」など、不愉快だったり困ったりしたこともあるだろう。一方で「キラキラネーム」もそれを自分の個性としてとらえ、人生にプラスの影響をもたらしている人たちもいるようだ。

【関連リンク】
パパとママからの最初の贈り物! 「赤ちゃんの名前」はどうやってつけたらいい?―妊娠・出産インフォ(出産準備サイト)
http://baby.mikihouse.co.jp/information/post-1620.html