●どうぶつサプリ Vol.11 「口元のしぐさ」
人間は動物を擬人化して見ることが多いものです。しかし、仕草の意味は人間と動物とは、違うことがたくさんありますし、まあ、その意味に近い場合もあります。「その時、男はペロリと舌を出した」と小説に描かれていたら、怒っているところを思い浮かべる人はいないでしょう。哺乳動物も怒った時には、舌は出さないようです。
動物の表情をとらえるのに、口と舌は重要な役目をしてくれます。鳥と違って、派手な毛色が少ないのが哺乳動物です。でも、口を開けてくれるか、舌を出してくれるとワンポントで色が増えます。特に舌が見えている写真は、リラックスしている時かリラックスしたいと思っている時が多いので、ゆったりとした場面を伝えるには狙いどころです。
* * *
さとうさんが教える動物撮影のコツも掲載されている、新京成電鉄発行の冊子『おでかけ情報誌 新京成CiaO(チャオ)』2015.11 Vol.123が、新京成線各駅備え付けラックで無料配布中。詳しくはこちら(新京成電鉄のページへ)
【関連記事】
動物写真 動きを考えて、自分が動く <どうぶつサプリ>
【関連ギャラリー】
<どうぶつサプリ Vol.12 「夢中になる」>ヒグマ・チンパンジー・シャチ・アジアゾウ | <どうぶつサプリ Vol.10 「観察・予測」>ホッキョクグマ・フンボルトペンギン・クビワペッカリー・アフリカヘラサギ