女子で支持しない理由を見ると、「もし兄弟や彼氏、自分の子どもたちが戦争に行くことになったら大変なことだから」(福岡県)「戦争することになっても、自分(安倍首相)は行かなくてもいいからいいかもしれないけれど、もっと国民の声を聴くべき」(長崎県)「女手ひとつで働いている介護職員の母のような人が報われていないから」(兵庫県)などが並んだ。安保法制や消費増税などについて、自分や家族など身近な存在がどうなるかを考え、負担を強いられたり犠牲を払ったりする可能性があることを危惧しているようだ。
関東地方の公立高校2年生の女子(16)も安保法制について不安を感じる。他の国を助けるだけじゃなくて、日本も巻き込まれるかもしれないし、日本で戦争が起きるかもしれないなと思った。家族で、いざとなったらどの国に逃げようかとも話した。
少し前に修学旅行で沖縄に行った。戦争の悲惨さを地元のおばあちゃんたちから聞いて、「戦争は絶対にダメだ」と強く思った。
「あんな法律ができてどうなっちゃうんだろうかと不安です」
一方、神奈川県の通信制高校3年生の男子はこう話す。
「安倍さんの右っぽい考え方、結構好きっす」
戦後日本が守ってきた不戦の誓いを「チキい(臆病)」と一刀両断する。
「日本に何かあったらアメリカが助けてくれるのに、アメリカが困っている時には助けませんって。ダサいっすよね。都合が良すぎる」
でも、自分が自衛隊員になるつもりはなく、「行きたい人が行けばいい。それは個人の選択」と話す。
※AERA 2015年12月14日号より抜粋
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