女性のメンバーは独身のときから、女性上司に細部にわたって“指導”を受けるのが決まり。理想の男性像にはじまり、夫婦だけの新婚生活の大切さ、産むタイミングなど。特に出産時期については、自分の体力やキャリア、保育園への入りやすさ、職場の繁忙期や同僚の育休時期とかぶらないことなど、諸条件をクリアしていることが大事なのだ。

 そんな高度なテクニックの話題を前に、子どもを産みたいかどうかという問題は一足飛び。産める可能性があるなら産みたいはずだ!というプレッシャーさえ感じる。「子どもが嫌い」なんて、口が裂けても言えないし、悟られることすら恐ろしいという。

 都内の会社に勤める独身のBさん(28)も、年末年始に帰省した地元の女子会で地雷を踏んだ。

「子ども欲しくないの?」

 結婚したがらないことを不思議がる友人に、こう答えた。

「欲しくない」

 その瞬間、場が凍った。

「『今は』という意味だったのに、もうモンスター扱いですよ。『出た!これだからわがままな独身は!』って怒られました」

AERA 2015年2月16日号より抜粋