「大学院で人の意見や考えに触れて刺激され、視野が広がりました。それまでは主人の意見だけが正しいと思っていましたし、それがすなわち私の意見だった。ずっとそう信じこんでいたけれど、世の中には違う考え方もあると、この年でわかりました(笑)」

 フェイスブックにアップされる日々の動きをみると、生き生きと活動する様子がわかる。

「首相夫人はこうあるべきだとか、そういうのにはめ込まれるのは嫌なので、外れていきたいですね」

 とは、9月15日付産経新聞での談。もっとも夫婦関係は、

「意見が違うから不仲かというとそんなことはなく、25年も一緒にいてお互いわかっていますし。そのへんは空気感で流しているかな」(「エクラ」から)

 一方で「週刊現代」12月21日号では、こんな意味深な発言も。

「政治家の夫婦って、一緒に外に出るときには仲の悪い素振りなんて見せられませんから。外で仲のいいフリをしていると、いつの間にか実際にも仲良くなる、その繰り返しかもしれないです」

 同誌でインタビューしたジャーナリストの松田賢弥氏は、こう語る。

「私は私、という意志を強く感じました。『主人と別れたら生きていけませんから』という古い一面を持ちながら、義母の洋子さんを中心とした濃厚な政治家一族『安倍家』の呪縛から解放されつつあるのでは」

■首相官邸に「監視役」

 そんな昭恵さんに、官邸は痛し痒しのようだ。

「いま官邸にはチームアッキーの部屋があって、専属の女性秘書2人がついています。実質的には監視役。インタビューなどはすべて目を通してますし、官邸がコントロールしようとしているのは明白です。タカ派色を強める安倍首相に対して、アッキーの露出を増やすことでバランスを取ろうという意図も見え隠れします」(官邸関係者)

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